『Oracle Database Global Data Services概要および管理ガイド』のこのリリースの変更点
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Database 23aiでの変更点
Oracle Database 23aiでの『Oracle Database Global Data Services概要および管理ガイド』の変更点を次に示します。
True CacheのGlobal Data Servicesのサポート
Oracle Database 23aiの導入により、Global Data ServicesでTrue Cacheがサポートされるようになりました。Oracle True Cacheは、Oracle Database用の、一貫性が確保され自動管理される、インメモリーSQLキャッシュです。
Oracle True CacheをOracle Database Global Data Services (GDS)とともにデプロイすると、複数のTrue Cacheおよびその他のデータベース・レプリカにわたり、ワークロード・ルーティング、動的ロード・バランシングおよびサービス・フェイルオーバーを管理できます。
関連項目:
詳細は、『Oracle True Cacheユーザーズ・ガイド』を参照してください。
RAFTレプリケーションをサポートするGDSCTLコマンド
Oracle Database 23aiの導入により、Global Data ServicesでRAFTレプリケーションがサポートされるようになりました。
シャード環境でRAFTレプリケーションをサポートするために、新しいGDSCTL
コマンドが追加されました。次のものが含まれます:
ALTER MOVE
ALTER TASK
CONFIG TASK
COPY RU
(REPLICATION_UNIT
)MOVE RU
RELOCATE CHUNK
REMOVE RU
STATUS RU
START|STOP RU
SWITCHOVER RU
SYNC RU
関連項目:
Oracle Database 21cでの変更点
Oracle Database 21cでのOracle Database Global Data Services概要および管理ガイドの変更点を次に示します。
新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。
シャード・データベースの調整バックアップおよびリストアをサポートするGDSCTLコマンド
このリリースには、シャード・データベースの調整されたバックアップおよびリストア操作をスケジュールするための自動化され集中管理された管理およびモニタリング・インフラストラクチャを提供するために、新しいGDSCTL
コマンドが含まれています。
関連項目
Oracle Database 19cでの変更点
Oracle Database 19cでのOracle Database Global Data Services概要および管理ガイドの変更点を次に示します。
新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。
システム管理のシャーディングに対する複数の表ファミリのサポート
Oracle Database 18cのOracle Globally Distributed Database機能では、シャード・データベースごとに1つの表ファミリ(同じシャーディング・キーを共有する一連の関連する表)しかサポートされていませんでした。Oracle Database 19cのOracle Globally Distributed Databaseでは、異なる表ファミリのすべてのデータが同じチャンクに存在する、複数の表ファミリがサポートされています。この機能は、システム管理のシャードされたデータベースにのみ適用されます。1つのシャードされたデータベースで、異なる表ファミリにアクセスする各種のアプリケーションをホストできるようになりました。
この機能をサポートするために、1つの新しいGDSCTLコマンドCONFIG TABLE FAMILY
が用意されています。それ以外にも複数のコマンド(ADD SERVICE
、MODIFY SERVICE
、CONFIG SERVICE
、CONFIG CHUNKS
、STATUS ROUTING
およびVALIDATE CATALOG
)が拡張されています。
この機能で導入された新しいSQLキーワードや文はありませんが、CREATE SHARDED TABLE
、DUPLICATED TABLE
およびTABLESPACE SET
の使用に関する制限事項の一部が変更されています。
関連項目
非推奨およびサポート終了
このリリースでは、次の機能が非推奨またはサポート終了になっています。
GDSCTLコマンドラインでのパスワード設定のサポート終了
セキュリティ強化のために、Oracle Database 19c以降、オペレーティング・システムのプロンプトからコールされたときにGlobal Data Services制御ユーティリティ(GDSCTL)のコマンドラインからパスワードを指定する機能がサポートされなくなりました。
このサポートの終了は、ユーザーのコマンドライン・プロンプトからコールされたGDSCTLでパスワードを変更する場合にのみ適用されます。たとえば、次のコマンドはサポートされなくなりました。
$ gdsctl add database -connect inst1 -pwd gsm_password
GDSCTLユーティリティ自体からのパスワードの指定は、これまでと同様に有効です。たとえば、次のコマンドは有効です。
GDSCTL> add database -connect inst1 -pwd gsm_password
この非推奨化は、オペレーティング・システムのプロンプトからコールされるGDSCTLコマンドでパスワードを指定する際のセキュリティの脆弱性に対処するためのものです。
Oracle Database 18cリリース1 (18.1)での変更点
次に、Oracle Database 18c リリース1 (18.1)でのOracle Database Global Data Services概要および管理ガイドの変更点を示します
新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。
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ADD SHARDが拡張され、新しいコマンドADD CDB、MODIFY CDB、CONFIG CDBおよびREMOVE CDBが実装されたため、Oracle Globally Distributed Databaseでマルチテナント・アーキテクチャをサポートできるようになりました。
add shard、add cdb、modify cdb、config cdbおよびremove cdbを参照してください
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Oracle GoldenGate 18cのリリースでは、GoldenGateレプリケーションで複合シャーディング方法がサポートされています。したがって、
add shardgroup
およびcreate shardcatalog
コマンドのドキュメントが更新されます。「add shardgroup」および「create shardcatalog」を参照してください。