2.1 マップ・ビジュアライゼーション・コンポーネントの概要

アプリケーションでマップ・ビジュアライゼーション・コンポーネントを使用すると、特定のスタイル(色、パターンなど)が特定のテーマ(つまり、都市、河川、高速道路などの空間地物の集合)に適用され、マップ(Webページに表示するGIF画像など)がレンダリングされます。

たとえば、アプリケーションにより表示するマップで、州立公園を緑色で示し、レストランを赤い星印でマーク付けします。通常、マップには、政治的または物理的エンティティ(あるいはその両方)を表す複数のテーマがあります。たとえば、マップに表示されるのは、国や州の境界線、都市、山脈、河川および史跡などです。レンダリングされたマップでは、各テーマは、画像全体の1つの層を表します。

マップ・ビジュアライゼーション・コンポーネントでは、スタイル、テーマおよびベース・マップの他、各テーマに1つ以上のスタイルを適用するためのルールを定義できます。これらのスタイル、テーマ、ベース・マップおよび関連するルールは、データベース内の、MDSYSスキーマのマップ定義表に格納され、メタデータ・ビューを使用して参照可能です。データベース・インスタンス内のすべてのスタイルは、全ユーザーによって共有されます。ユーザーがアクセスできるマッピング・メタデータ(一連のスタイル、テーマおよびベース・マップ)は、マップ・ビジュアライゼーション・コンポーネント・メタデータ・ビューで説明するマップ・ビジュアライゼーション・コンポーネント・メタデータ・ビュー(USER_SDO_STYLES、USER_SDO_THEMES、USER_SDO_MAPSなど)によって決定されます。特定のユーザーがアクセスできるマップ定義オブジェクトのセットは、ユーザーのマッピング・プロファイルとも呼ばれます。スタイル、テーマおよびベース・マップは、スタンドアロンのMap Builderツール(「Oracle Map Builderツール」を参照)を使用して管理できます。