A スタイル、テーマ、ベース・マップおよびマップ・タイル層のためのXML形式
この付録では、マップ・ビジュアライゼーション・コンポーネント・メタデータ・ビューを使用してスタイル、テーマおよびベース・マップを定義するためのXML形式について説明します。
これらのメタデータ・ビューについては、マップ・ビジュアライゼーション・コンポーネント・メタデータ・ビューで説明しています。
マップ・ビジュアライゼーション・コンポーネント・スタイルに関するメタデータ・ビュー(USER_SDO_STYLESおよび関連ビュー)には、DEFINITION列が含まれます。各スタイルについて、DEFINITION列にレンダリング・エンジンに対してスタイルを定義するXML文書が格納されます。
各スタイルは、SVG (Scalable Vector Graphics)に類似した構文を使用して定義されます。マップ・ビジュアライゼーション・コンポーネント構文では、各スタイルのXML文書に単一の<g>
要素が含まれる必要があり、この要素には、スタイルのタイプまたはクラスを示すclass
属性が含まれる必要があります。たとえば、次の例では、塗りの色のコンポーネントによって色スタイルを定義しています。
<?xml version="1.0" standalone="yes"?>
<svg width="1in" height="1in">
<desc> red </desc>
<g class="color" style="fill:#ff1100"/>
</svg>
マップ・ビジュアライゼーション・コンポーネントXMLパーサーでは、スタイル定義内の<g>
要素のみが検索されます。<desc>
要素などの他の属性は単なる情報であり、無視されます。
ノート:
デフォルト以外のピクセル値(px
)を指定することにより、スタイルのサイズを自由に変えることができます。たとえば、width:15.0km
またはstroke-width:10.0m
と指定します。スケーラブルなスタイルの使用の詳細は「スタイルのサイズ変更(スケーラブルなスタイル)」を参照してください。
マップ・ビジュアライゼーション・コンポーネント・テーマに関するメタデータ・ビュー(USER_SDO_THEMESおよび関連ビュー)には、STYLING_RULES列が含まれます。これらのビューのテーマごとに、テーマのスタイリング・ルールを定義したXML文書(CLOB値)がSTYLING_RULES列に格納されます。
MapViewerベース・マップに関するメタデータ・ビュー(USER_SDO_MAPSおよび関連ビュー)には、DEFINITION列が含まれます。これらのビューでは各ベース・マップについて、DEFINITION列にそのベース・マップを定義したXML文書(CLOB値)が格納されます。
次の各項では、各タイプのマッピング・メタデータのXML構文について説明します。
- 色スタイル
色スタイルには、塗りの色、ストロークの色またはその両方が含まれます。 - マーカー・スタイル
マーカー・スタイルは、ポイント地物、または領域地物および線形地物のラベル・ポイントに配置されるマーカーを表します。 - 線スタイル
線スタイルは、道路、鉄道路線または政治的境界などの線形地物にのみ適用可能です。 - 領域スタイル
領域スタイルは、領域地物の塗りつぶしに使用されるパターンを定義します。 - テキスト・スタイル
テキスト・スタイルは、空間地物のラベル付けに使用されるフォントおよび色を定義します。 - 拡張スタイル
拡張スタイルは、単純なスタイルから作成される構造化スタイルです。 - テーマ: スタイリング・ルール
テーマ定義には、1つの<styling_rules>
要素が含まれます。この要素はテーマのタイプに応じて、いくつかの他の要素で構成される場合があります。 - ベース・マップ
ベース・マップの定義は、1つ以上のテーマで構成されます。 - マップ・タイル層
Oracle Mapsのマップ・タイル層は、マップ・タイル・サーバーの事前に生成された一連のマップ画像タイルを組み立てて表示します。