2 JavaScript用のOracle Database Multilingual Engineの概要

Oracle Databaseでは、PL/SQL、Java、Cなど、ユーザー定義のファンクションおよびストアド・プロシージャを記述するための豊富な言語がサポートされています。Oracle Database Multilingual Engine (MLE)を使用すると、開発者は、動的実行によってJavaScriptコードを実行することや、データベースに直接格納された永続的なMLEモジュールを使用してJavaScriptコードを実行することができます。

プログラミング言語を取り巻く状況は急速に進化し、JavaScriptのような最新の動的言語を使用することを選択する開発者が増加しています。シンプルな構文や、最新の言語機能のサポートに加えて、こうした言語の人気が高まった主要な要因の1つに、充実したモジュール・エコシステムの存在があります。開発者は、特定のタスクに適したモジュールを使用できるかどうかに基づいて、異なる言語を使用してプロジェクトの様々な部分を実装することを選択することがよくあります。

新しい言語が広く普及するかどうかは、多くの場合、コミュニティの関与にかかっています。言語がある程度以上一般化すると、通常、そのエコシステムが急速に拡大し始め、ますます多くの開発者を引き付けます。多くの場合、より広範な使用をサポートするために、豊富な機能、ライブラリおよび再利用可能なコード・モジュールが作成されます。

Oracle Databaseは、プログラミング言語の充実したエコシステムをサポートすることで知られています。Oracle Databaseへの最も一般的なサーバー側プログラム・インタフェースは、PL/SQLです。PL/SQLを使用すると、ビジネス・ロジックとデータをひとまとめにできるため、多くの場合、データについて統一された処理パターンが提供されることに加えて、効率が大幅に高まり、このことはどのようなクライアント・インタフェースを使用するかに関係ありません。MLEでは、PL/SQLを利用してJavaScriptモジュールを実装でき、データベースと直接対話するための新たな手段が提供されます。

関連項目:

Oracle Databaseでサポートされているプログラミング言語の詳細は、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。

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