7.1.3 Oracle Enterprise Manager Cloud ControlおよびOracle Net Managerの使用時期の決定
以前はOracle Net Managerのみで利用可能だった機能の多くがOracle Enterprise Manager Cloud Controlに統合されました。Oracle Enterprise Manager Cloud Controlでは、複数のファイル・システムで展開される複数のOracleホームの構成を管理する機能が提供されています。Oracle Net Managerでは、ローカル・ホスト・コンピュータ上の1台のOracleホームの構成を管理することのみが可能です。ツール間の主な相違点は、次のとおりです。
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次の機能を構成します。
- ローカル・ネーミング(
tnsnames.oraファイル)- ディレクトリ・ネーミング
- リスナー
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複数ファイル・システムのOracleホームのサポートを提供します。
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ローカルおよびディレクトリ・ネーミングのエントリを検索し、ソートする機能を提供します。
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ディレクトリ・ネーミング・エントリを
tnsnames.oraファイルにエクスポートします。 - 
                        
次の選択したリスナーの管理タスクを実行します。
- 現在のステータスの表示
- ステータスの変更
- トレースレベル設定の変更
- ロギング設定の変更
- 複数のリスナーがある場合の接続時フェイルオーバーおよびロード・バランシング方法の設定
 
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次の機能を構成します。
- ローカル・ネーミング(
tnsnames.oraファイル)- ディレクトリ・ネーミング
- リスナー
- プロファイル
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単一ホスト用にOracleホーム・サポートを提供します。
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複数のリスナーがある場合の接続時フェイルオーバーおよびロード・バランシング方法の設定
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クライアントとサーバーに次のオプションを設定します。
- トレース設定
- ロギング設定
- セキュリティ、認証およびアクセス権
- ルーティング
 
ノート:
自動診断リポジトリ(ADR)が有効な場合、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用してトレースやロギングの設定に加えた変更はシステムによって無視されます。
親トピック: ユーザー・インタフェース・ツールの使用