データベース・アーキテクチャ
ロックフリー予約
ロックフリー予約機能は、大量に更新された行の更新をブロックすることなく、同時トランザクションを続行できます。ロックフリー予約は、行をロックするかわりに、行で保持されます。ロックフリー予約は、更新が成功するかどうかを検証し、トランザクションのコミット時間まで更新を延期します。
ロックフリー予約により、トランザクションのエンド・ユーザー・エクスペリエンスおよび同時実行性が向上します。
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ワイド表
データベース表またはビューで使用できる列の最大数が4096に増加しました。この機能を使用すると、前の1000列の制限を超える属性を単一の表に格納できるアプリケーションを構築できます。機械学習やIoTアプリケーションのストリーミング・ワークロードなどの一部のアプリケーションでは、1000を超える列を含む非正規化表の使用が必要になる場合があります。
これで、多数の属性を1つの行に格納できるようになり、アプリケーションによってはアプリケーションの設計と実装が簡素化される場合があります。
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Oracleインスタンスのサービス・バックグラウンドの統合
データベース・サービス・アクションを実行する新しいサービス・プロセスを導入しています。
サービス・アクションは、メンテナンス・タスク、パラレル・タスクおよびブローカ・タスク、統合タスクなどを実行します。これらは以前、データベース内の専用プロセスによって実行されていました。新しいバックグラウンド・スケジューラ・グループ・プロセスは、これらのサービス・アクションのいずれかを実行できるため、バックグラウンド・サービス・アクションの統合が提供されます。
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Hybrid Columnar圧縮のパフォーマンスおよびディスク使用率の向上
Hybrid Columnar圧縮(HCC)の圧縮アルゴリズムの機能拡張には、圧縮と圧縮解除の高速化に加え、新しく作成されたHCC圧縮表または再構築された既存のHCC圧縮表の圧縮率の向上が含まれています。正確な利点は、データおよび選択した圧縮レベルによって異なります。
この機能により、データベースのストレージ使用率を削減しながら、アプリケーションのワークロードのパフォーマンスが向上します。
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プラガブル・データベースのシステム・タイムゾーン自律性
Oracle Multitenantを使用してOracle Databaseで複数のプラガブル・データベースを自己完結型データベースとして統合できるため、リソース使用率とデータベース管理が改善されます。すべてのプラガブル・データベース(SYSDATE
およびSYSTIMESTAMP
に影響)に対して同一のグローバル・タイム・ゾーン設定で完全に一元管理されたデータベース環境を提供することに加えて、プラガブル・データベースは、タイムゾーン設定を個別に制御できるようになりました。タイムゾーンの設定は、内部プロセスや操作を含むように制御することも、ユーザーが表示できるレベルでのみ制御することもできます。
プラガブル・データベース・レベルでSYSDATE
およびSYSTIMESTAMP
のタイムゾーンの動作を制御する機能は、マルチテナント環境で個々のデータベースを自己完結させるため増加し、独立したデータベースの統合機能が強化されます。
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無制限のダイレクト・ロード
この機能より前は、ダイレクト・ロードの後かつコミットの前に、同じセッションまたは他のデータベース・セッションで同じ表に対して問合せおよび追加DMLは許可されませんでした。この機能拡張により、ロード・セッションで、ロードされた同じ表に対して問合せおよびDMLを実行できます。セーブポイントへのロールバックもサポートされています。
この機能により、データのロードおよび問合せ時に発生する可能性がある制限が解除されます。データ・ウェアハウスや複雑なバッチ処理などの分野で、アプリケーションのパフォーマンスが向上する可能性があります。
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