5.1 V$TRUE_CACHEビューを使用したTrue Cacheの監視

True Cache構成の全体的な関係および状態を監視するには、V$TRUE_CACHEビューを使用します。

プライマリ・データベースおよびTrue CacheでV$TRUE_CACHEビューを問い合せることができます。True Cacheでは、このビューには、その接続先のプライマリ・データベースについて1行が表示されます。プライマリ・データベースでは、このビューには、プライマリ・データベースに接続されているTrue Cacheごとに1行が表示されます。各行には、True Cacheのステータスが表示されます。

このビューを使用するには、次の問合せを入力します:

SELECT * FROM v$true_cache;

次の例では、True Cacheの出力を示します:

MY_DG_ID   REMOTE_DG_ID DEST_ID TRUE_CACHE_NAME PRIMARY_NAME STATUS  REMOTE_VERSION CON_ID
---------- ------------ ------- --------------- ------------ ------- -------------- ------
2976625076    626116455       0 TCDB1           PRIMARYD     HEALTHY 23.0.0.0.0          0

次の例では、プライマリ・データベースでの出力を示します:

MY_DG_ID  REMOTE_DG_ID DEST_ID TRUE_CACHE_NAME PRIMARY_NAME STATUS  REMOTE_VERSION  CON_ID
--------- ------------ ------- --------------- ------------ ------- --------------  ------
626116455   2976625076       2 TCDB1           PRIMARYD     HEALTHY 23.0.0.0.0           0
626116455   2499211322       3 TCDB2           PRIMARYD     HEALTHY 23.0.0.0.0           0

5.1.1 V$TRUE_CACHEの列

次の表に、V$TRUE_CACHEビュー内の列の説明を示します

表5-1 V$TRUE_CACHEの列

データ型 説明
MY_DG_ID NUMBER True Cache構成においてTrue Cacheまたはプライマリ・データベースを一意に識別するData Guard ID (DGID)
REMOTE_DG_ID NUMBER True Cacheでは、これはプライマリ・データベースのDGIDです。プライマリ・データベースでは、これはTrue CacheのDGIDです。
DEST_ID NUMBER True Cacheでは、これは常に0です。プライマリ・データベースでは、これはLOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータの対応する宛先ID (n)です。LOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータでは、True Cacheのネットワーク名を指定して、プライマリ・データベースでオンラインREDOログ・ブロックの送信先が認識されるようにします。
TRUE_CACHE_NAME VARCHAR2(30) True Cacheの一意の名前(PFILEでのDB_UNIQUE_NAME)
PRIMARY_NAME VARCHAR2(30) プライマリ・データベースの一意の名前(PFILEDB_UNIQUE_NAME)
STATUS VARCHAR2(256)

True Cacheの現在のステータスを示します。問題が見つからない場合は、HEALTHYと表示されます。そうでない場合は、エラーの説明が表示されます。例: ORA-01034: このOracleインスタンスは使用できません。インスタンスを起動してください。

REMOTE_VERSION VARCHAR2(18) True Cacheでは、これはプライマリ・データベースのデータベース・バージョンです。プライマリ・データベースでは、これはTrue Cacheのデータベース・バージョンです。
CON_ID NUMBER ルート・コンテナID

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