1.24 12.2より前のRDFデータの必要な移行
Oracle Database 11.1、11.2または12.1で作成されたRDFデータがある場合、そのデータをOracle Database 12.2の環境で使用するには、データの移行が必要です。
移行を行うには、SEM_APIS.MIGRATE_DATA_TO_CURRENTプロシージャを使用します。これは、既存のRDFデータだけでなく、環境に導入されているその他のRDFデータ(そのデータがOracle Database 11.1、11.2または12.1で作成されている場合)にも適用されます。
こうする必要があるのは、ORDER BYを使用する問合せのパフォーマンスを最適なものにするためです。リリース12.2では、Oracle Databaseによって、RDF_VALUE$表(「文」を参照)のORDER_TYPE列、ORDER_NUM列およびORDER_DATE列(リリース12.2で追加)が作成され、値が格納され、使用されます。SEM_APIS.MIGRATE_DATA_TO_CURRENTプロシージャにより、こうした並べ替えに関連する列に値が格納されます。これが実行されない場合、既存のデータに対してこうした列の値はNULLになります。
このプロシージャを、Oracle Databaseリリース12.2へアップグレードした後に実行します。以前のリリースを使用して作成したRDFデータを、リリース12.2の環境へ後から取り込む場合にも、データの使用前にこのプロシージャを実行する必要があります。RDFデータの量が多い場合、プロシージャの実行に長時間を要することがあるため、実行のタイミングを決める際にはその点を考慮する必要があります。(なお、大規模なデータ・セットでは、INS_AS_SEL=T
オプションを使用することで、SEM_APIS.MIGRATE_DATA_TO_CURRENTプロシージャのパフォーマンスが向上します。)
親トピック: RDFグラフの概要