1.12 H3索引付け

Oracle Spatialでは、Oracle Databaseでの六角形の階層空間索引付け(H3)のサポートが提供されます。

H3は、グリッド・システムで六角形を使用して地球の表面を覆う、Uber社が開発したオープン・ソースの索引付けシステムです。データ地点は六角形のセルにバケット化され、これらの六角形で属性を集計および集約できます。非常に大量の点データがある場合、H3セルは、集計された属性データをテーマ・マップにビジュアル化するのに非常に有用です。

Oracle SpatialのH3サポートには、点データからH3セルを生成するために、データベースにいくつかのファンクションが含まれています。また、集計されたH3データからベクター・タイルを直接生成するためのファンクションも提供されています。これらのベクター・タイルは、Webクライアントと共有してマップビジュアライゼーションを作成できます。

六角形の索引付けは、測地(経度、緯度)座標系の点を、基本的には六角形(五角形の特殊なケースも若干含まれる)のグリッドである、地球に近似した二十面体(面が20あるポリゴン)の外接球で定義される空間に変換します。H3索引は、階層に配置された16個のグリッドで構成されます。レベル0のグリッドには、122個の六角形(110個の六角形と12個の五角形)が含まれています。

SDO_UTILパッケージの次のファンクションは、Oracle Databaseの空間データに対してH3索引付けのサポートを提供します。