一定時間のアクティビティ

ASHレポートの「一定時間のアクティビティ」セクションでは、分析期間中のアクティビティおよびワークロード・プロファイルの徹底した詳細が参照できるため、長い期間に特に役立ちます。「一定時間のアクティビティ」セクションはタイム・スロットに分割されています。期間が短いかデータがわずかである場合を除き、ASHのレポート期間は10のタイム・スロットに分割されます。

図8-8は、午後2時10分から午後2時40分までの期間のアクティビティ・レポートを示しています。このレポートは、サンプリングされたセッションの数が6番目の内部スロット(午後2時24分)で急激に増加し、高いまま保持されたことを示しています。この期間に、CPUアクティビティとロックのエンキュー待機が大幅に増大しています。

図8-8 一定時間のアクティビティ

図8-8の説明が続きます
「図8-8 一定時間のアクティビティ」の説明

表8-1に示すように、各タイム・スロットにはセッションと待機イベント・アクティビティが含まれています。

表8-1 一定時間のアクティビティ

説明

時間帯(継続時間)

時間帯の継続時間

時間帯数

時間帯のサンプル・セッションの数

イベント

時間帯の上位3つの待機イベント

イベント数

待機イベントを待機しているASHサンプルの数

%イベント

分析期間全体で待機イベントを待機しているASHサンプルの割合

すべての内部スロットは、比較しやすいようにそれぞれ同じ分数になっています。最初と最後のスロットである外部スロットは、固定スロット時間を持たないため、サイズが異なります。

内部スロットを比較する場合は、スパイクを識別して偏りの分析を実行します。「スロット数」列のスパイクは、アクティブ・セッションの増加と、データベース・ワークロードの相対的な増加を示します。「イベント数」列のスパイクは、イベントを待機するサンプリングされたセッション数の増加を示します。通常、アクティブ・セッションのサンプルの数および待機イベントに関連付けられたセッションの数が増えた場合、スロットは一時的なパフォーマンスの問題の原因となる可能性があります。