自動データベース診断モニターの推奨事項の実装

この項では、ADDMの推奨事項の実装方法を説明します。ADDMの検出結果は「ADDMパフォーマンス分析」の「自動データベース診断モニター(ADDM)」ページに表示されます。

ADDMの推奨事項を実装するには:

  1. データベース・ホームページにアクセスします。

    詳細は、データベースのホームページのアクセスを参照してください。

  2. 「パフォーマンス」メニューから、「アドバイザ・ホーム」を選択します。

    「データベース・ログイン」ページが表示されたら、管理者権限のあるユーザーとしてログインします。「アドバイザ・セントラル」ページが表示されます。

  3. 「アドバイザ・タスク」の「結果」セクションで、最新のADDM結果を選択して「結果の表示」をクリックします。

    自動データベース診断モニター(ADDM)ページが表示されます。

  4. 「データベース・アクティビティ」セクションで、調べるADDM実行のグラフ・アイコンをクリックします。

    「ADDMパフォーマンス分析」セクション内のデータは、選択したADDMの実行に基づいて変更されます。

  5. 「ADDMパフォーマンス分析」表で「ADDM結果」をクリックします。

    「ADDMパフォーマンス分析」表の次のスクリーンショットで、最大の影響の検出結果は上位SQL文です。

    パフォーマンス結果の詳細ページが表示されます。

    「パフォーマンス結果の詳細」ページの次のスクリーンショットでは、5つの推奨事項が示されています。1つ目の推奨事項では、分析期間中にDB時間が最大で26.7%短縮されるメリットがあるという見積りが示されています。2つ目の推奨事項ではDB時間が最大で10.9%、3つ目の推奨事項でも最大で10.9%、4つ目の推奨事項では最大で9.9%、5つ目の推奨事項では最大で5%短縮されるメリットがあるという見積りが示されています。

  6. 「推奨」で「表示」をクリックして、推奨事項および各推奨事項に該当するアクションを確認します。

    「カテゴリ」列には推奨事項のカテゴリが表示されます。「ベネフィット(%)」列には推奨事項を実装することによって得ることができるメリットの見積りが表示されます。

    図3-2は、「推奨」表の1つ目の項目の推奨事項を示しています。

    図3-2 「パフォーマンス結果の詳細」ページの推奨事項

    図3-2の説明が続きます
    「図3-2 「パフォーマンス結果の詳細」ページの推奨事項」の説明
  7. 一連のアクションが推奨される理由が参照可能な場合は、「追加情報」をクリックするか、「追加情報」の下に表示される内容を確認します。

    たとえば、次のスクリーンショットは、DB_CACHE_SIZE初期化パラメータの推奨値を示す追加情報を含む「サイズ不足のバッファ・キャッシュ」の結果を示しています。

  8. 検出結果の履歴を表示するには、「結果履歴」をクリックします。

    「結果履歴」ページが表示されます。次のスクリーンショットには、上位SQL文の「結果履歴」ページが示されています。

    「結果履歴」ページに、選択した3時間間隔に特定の結果が検出された頻度が表示されます。この情報を使用して、結果がシステムの一時的な問題であるか、または永続的な問題であるかを判断します。この情報に基づいて、結果に関連付けられたアクションの実行が必要かどうかを判断できます。

    「アクティブ・セッション」積上げ面グラフには、結果の影響と、システムに対するその他の負荷が表示されます。表示は次のように変更できます。

    1. 3時間間隔を変更するには、「アクティブ・セッション」グラフの影付きのボックスをクリックしてドラッグします。

    2. 日付を変更するには、「表示」フィールドに目的の日付を入力して「実行」をクリックします。

    3. 結果の詳細を表示するには、「選択した3時間間隔の詳細」で「結果詳細」列のリンクをクリックすると、対応するADDMの検出結果を表示する「パフォーマンス結果の詳細」ページが表示されます。

  9. オプションとして、チューニング済またはこれ以上チューニングできない既知の結果を抑制するフィルタを作成します。選択したADDM結果のフィルタを作成するには:

    1. 「フィルタ」をクリックします。

      結果に対するフィルタ・ページが表示されます。

    2. 「作成」をクリックします

      「結果に対するフィルタの作成」ページが表示されます。

    3. ADDMフィルタ名を「名前」フィールドに入力します。

    4. 「アクティブ・セッション」フィールドで、アクティブ・セッションの数を条件としてフィルタ基準を指定します。

      指定したフィルタ条件よりADDMの検出結果のアクティブ・セッション数が少ない場合、将来のADDMの実行のために、データベースによってこの検出結果にフィルタが適用されます。

    5. %アクティブ・セッション・フィールドで、アクティブ・セッションの割合を条件としてフィルタ基準を指定します。

      指定したフィルタ条件よりADDMの検出結果のアクティブ・セッション数が少ない場合、将来のADDMの実行のために、データベースによってこの検出結果にフィルタが適用されます。

    6. 「OK」をクリックします。

  10. 選択された推奨事項で必要なアクションを実行します。

    実行するアクションのタイプによって、「実装」または「アドバイザをただちに実行」などのいくつかのオプションが使用可能になります。これらのオプションを使用すると、一度のクリックですぐに推奨事項を実装できます。

    図3-2に示す例では、最も単純な解決方法は、「アドバイザをただちに実行」をクリックして、SQL文でSQLチューニング・アドバイザのタスクをすぐに実行することです。