自動データベース診断モニターの結果の説明

ADDM分析結果は、検出結果のセットを表しています。各ADDMの検出結果は次の3タイプのいずれかです。

  • 問題

    データベースのパフォーマンスの問題の根本的な原因を示す検出結果

  • 現象

    1つ以上の問題を検出する頻度の高い情報が含まれる検出結果

  • 情報

    パフォーマンスに影響を与えないシステムの領域を報告するために使用される検出結果

問題の検出結果は、DB時間のパフォーマンスの問題による部分の見積りから定量化されます。

特定の問題に複数の原因がある場合、ADDMは複数の結果をレポートする場合があります。この場合、同一箇所のDB時間に対して、結果の影響が複数表示されます。パフォーマンスの問題が重複した場合、レポートされた結果の影響をすべて合計すると、DB時間の100%を超える可能性があります。たとえば、I/O操作の読取りが多数実行されて、ADDMが1つ目の結果としてDB時間の50%がI/OアクティビティのSQL文の影響であるとレポートし、もう1つの結果としてDB時間の75%がバッファ・キャッシュの不足の影響であるとレポートするような場合です。

問題の検出結果は推奨事項のリストと関連付けてパフォーマンスの問題による影響を軽減できます。各推奨事項には推奨事項が実装される場合にDB時間の一部の見積りが節約できるという利点があります。複数の推奨事項がADDMの検出結果と関連付けられている場合、推奨事項には同一の問題を解決する代替手段が含まれる場合があります。この場合、利点の合計は結果の影響より高い場合があります。同一の問題を解決するためにすべての推奨事項を適用する必要はありません。

推奨事項はアクションとその理由で構成されています。推奨事項の実行により予測される利点を得るためには、推奨されたすべてのアクションを適用する必要があります。また、これらのアクションが推奨される理由の説明と、推奨事項の実装に関する詳細情報が提供されます。場合によっては、ADDMアクションによって複数の解決策が提示されることがあります。その場合は、最も実装が簡単な解決策を選択します。