SQLプロファイルの管理
SQLプロファイルは、SQL文の自動チューニング中に構築された補助情報のセットです。SQLプロファイルとSQL文の関係は、統計と表の関係と同様です。
制限された有効範囲でSQLチューニング・アドバイザのタスクを実行する場合には、オプティマイザがカーディナリティや選択性、コストを予測しますが、これには大幅な誤差があることがあり、実行計画が不十分になります。この問題に対処するには、包括的な有効範囲でSQLチューニング・アドバイザのタスクを実行し、サンプリングとSQLプロファイルの部分実行を利用して追加の情報を収集することを検討してください。データベースはプロファイルを使用してオプティマイザの予測を検証し、必要に応じて調整します。
SQLプロファイル時に、オプティマイザはSQL文に関する実行履歴を使用し、オプティマイザ・パラメータに適切な設定を行います。SQLプロファイルが完了すると、オプティマイザはSQLプロファイルに格納されている情報と通常のデータベース統計を使用し、実行計画を生成します。追加情報によって、対応するSQL文に対して適切にチューニングされた計画を生成できるようになります。
全範囲でSQLチューニング・アドバイザのタスクを実行した後に、SQLプロファイルが推奨される場合があります。推奨事項を受け入れると、データベースによってSQLプロファイルが作成され、SQL文で使用できるようになります。
場合によってはSQLプロファイルを無効にすることがあります。たとえば、SQLプロファイルが実際に効果を発揮しているかどうかを判別する際に、SQLプロファイルを使用せずにSQL文のパフォーマンスをテストする場合があります。SQLプロファイルを無効にした後でSQL文のパフォーマンスが低下した場合、パフォーマンスが低下しないように再度有効にする必要があります。SQLプロファイルを無効にした後でもSQL文のパフォーマンスが最適である場合は、データベースからSQLプロファイルを削除できます。
SQLプロファイルの有効化、無効化または削除するには:
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データベース・ホームページにアクセスします。
詳細は、「データベースのホームページのアクセス」を参照してください。
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「パフォーマンス」メニューから、「トップ・アクティビティ」を選択します。
「データベース・ログイン」ページが表示されたら、管理者権限のあるユーザーとしてログインします。「トップ・アクティビティ」ページが表示されます。
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「上位SQL」で、SQLプロファイルを使用中のSQL文の「SQL ID」リンクをクリックします。
「SQLの詳細」ページが表示されます。
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「計画管理」タブをクリックします。
SQLプロファイルのリストが「SQLプロファイル」および「アウトライン」の下に表示されます。
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管理するSQLプロファイルを選択します。次のいずれかの操作を行います。
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無効になっているSQLプロファイルを有効化するには、「有効化/無効化」をクリックします。
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有効になっているSQLプロファイルを無効化するには、「有効化/無効化」をクリックします。
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SQLプロファイルを削除する場合は、「削除」をクリックします。
「確認」ページが表示されます。
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「はい」をクリックして続行するか、「いいえ」をクリックしてアクションを取り消します。
参照:
APIを使用してSQLプロファイルを管理する方法を学習するには、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』を参照してください。