SQLチューニング・セットの管理

SQLチューニング・セットは、1つ以上のSQL文、実行統計および実行コンテキストを含むデータベース・オブジェクトです。SQLチューニング・アドバイザ、SQLアクセス・アドバイザ、SQLパフォーマンス・アナライザなどのアドバイザに対する入力として使用できます。AWR、カーソル・キャッシュ、指定した高負荷SQL文など異なるSQLソースからSQLチューニング・セットへSQL文をロードできます。

SQLチューニング・セットの内容は次のとおりです。

  • SQL文のセット

  • 関連する実行コンテキストには、次のようなものがあります。

    • ユーザー・スキーマ

    • アプリケーション・モジュール名とアクション

    • バインド値のリスト

    • カーソル・コンパイル環境

  • 関連する基本実行統計には、次のようなものがあります。

    • 経過時間およびCPU時間

    • バッファ取得

    • ディスク読取り

    • 処理された行

    • カーソル・フェッチ

    • 実行数および完了した実行数

    • オプティマイザ・コスト

    • コマンド・タイプ

  • 各SQL文の関連実行計画と行ソース統計(オプション)

アプリケーション・モジュール名とアクションまたは実行統計のいずれかを使用してSQL文にフィルタを適用できます。また、SQL文は実行統計の組合せに基づいてランク付けできます。

SQLチューニング・セットは転送可能で、SQLワークロードはリモート・パフォーマンス診断およびチューニングのためデータベース間で転送できます。高負荷SQL文が本番システムで識別された場合、本番システムでの直接の調査およびチューニング・アクティビティの実行はお薦めしません。この機能によって、高負荷SQL文を、安全に分析およびチューニングが可能なテスト・システムに転送できます。

参照:

データベース間のSQLチューニング・セットの転送の詳細は、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』を参照してください

Cloud Controlを使用して、次の方法でSQLチューニング・セットを管理できます。