AWRウェアハウスの設定

データベースをAWRウェアハウスに指定する前に、これらの前提条件を満たしていることを確認してください。

  • ターゲット・データベースが、既存のバージョン12.1.0.2以上または適切なパッチ・レベルを適用済の11.2.0.4で、Enterprise Manager Cloud Controlの管理対象ターゲットであること。選択したデータベースが他のアプリケーションで使用されないようにすること、およびEnterprise Manager Cloud Controlリポジトリがウェアハウスとして使用されないようにすることをお薦めします。

  • アップロードされるデータを収容できる十分な領域(1ソース・データベース1日当たりの倍数)があること。1データベース1日当たりの目安は4-10MBの範囲です。

  • AWRウェアハウスを構成するには、スーパー管理者権限を有していること。

  1. 「ターゲット」ドロップダウン・メニューから「データベース」を選択します。

    データベース・ページが表示され、使用可能なターゲット・データベースがリストされます。

  2. ターゲット・データベースの「データベース・ホーム」ページにアクセスします。

    詳細は、データベースのホームページのアクセスを参照してください。

  3. 「データベース」ページで、「パフォーマンス」ドロップダウンをクリックし、「AWRウェアハウス」を選択します。

    まだ構成されていない場合は、ワークフロー・ダイアグラムが表示され、右側のペインに「構成」ボタンが表示されます。構成されている場合は、ツール・アイコンで構成ページに移動します。

    ウェアハウスの設定前は、ページの左側に機能ワークフローが、右側に構成アクセスが表示されます。

    AWR構成画面はすでに構成されています。

    ノート:

    新しいAWRソース・データベースを追加する場合、抽出用のダンプの場所を指定できます。この場所は、ソース・データベース・ホスト内の有効なディレクトリ(またはクラスタの場合は共有の場所)で、指定されたホスト資格証明によってアクセス可能である必要があります。デフォルトではフィールドは空で、ダンプ・ファイルの場所がデフォルトのエージェント・ディレクトリであることを意味します。

    設定後は、ページの右側にウェアハウス構成の概要がまとめられ、使用可能な領域の使用率(%)がグラフで表示されます。

    「AWRウェアハウス」ダッシュボードのスクリーン・ショット。
  4. ワークフロー・ダイアグラムの右側のペインで、「構成」をクリックします。第1構成ページ(リポジトリ)が表示されます。
  5. 検索アイコンをクリックして、AWRウェアハウスとして機能するデータベースを選択します。
  6. ターゲット・データベース用に設定された優先資格証明または名前付き資格証明を選択します。資格証明を新たに指定することもできます。
    ウェアハウスの構成時に、ステージング・スキーマのパスワード・ポリシーに準拠するパスワードを指定できます。何も指定しないと、複雑なランダム・パスワードがデフォルトで使用されます。
  7. ターゲット・データベース・ホスト用に設定された優先資格証明または名前付き資格証明を選択します。資格証明を新たに指定することもできます。
  8. 「次」をクリックします。第2構成ページ(AWRスナップショットの管理)が表示されます。
  9. 保存期間を年数に設定します。オプションで、データを無期限に保持する選択も可能です。
  10. スナップショット・アップロード間隔を設定します。デフォルトは24時間、最小間隔は1時間です。スナップショットをオンデマンドでアップロードすることもできます。
  11. エクスポートされたダンプ・ファイルを保存するウェアハウス・データベース・ホスト上の場所を選択します。単一インスタンス・データベースでは、エージェントの状態ディレクトリがデフォルトの場所になります。クラスタ・データベースでは、すべてのノードがアクセス可能な場所を指定する必要があります。
  12. 「発行」をクリックします。これにより、接頭辞CAW_LOAD_SETUP_が付いたジョブが発行されます。

初期設定後、「AWRウェアハウス」ページがダッシュボードとなって、次のタスクを実行できるようになります。

  • ソース・データベースの追加および削除。

  • スナップショットのアップロードの有効化および無効化。

  • スナップショットのオンデマンド・アップロード。

  • ウェアハウスに格納されているAWRデータへのアクセス権を管理者へ付与。

  • インシデントおよびエラーの監視と調査。

  • ウェアハウスでのパフォーマンス・レポートおよび分析の実行(ローカルのAWRと同様)。

  • 「編集」ボタンを使用して構成が完了したら、ウェアハウスのプロパティを編集します。変更可能なプロパティは次のとおりです。

    1. データベース資格証明
    2. ホスト資格証明
    3. 保持期間
    4. アップロード間隔
    5. ステージング・スキーマ・パスワード

    ノート:

    ウェアハウスのプロパティを変更すると、すべてのソースに影響し、ソース・レベルのカスタム・プロパティ(ある場合)はオーバーライドされます。
  • ソース・データベースのプロパティを編集します。

    1. ホスト資格証明
    2. データベース資格証明
    3. アップロード間隔
    4. 保持期間

    ノート:

    「ホスト資格証明」「データベース資格証明」または「アップロード間隔」を変更すると、再構成ジョブがトリガーされ、抽出および転送ジョブが新しい値で再スケジュールされます。
  • 新しいAWRソース・データベースを追加する場合、抽出用のダンプの場所を指定します。

    ノート:

    この場所は、ソース・データベース・ホスト内の有効なディレクトリ(クラスタの場合は共有の場所)で、指定されたホスト資格証明によってアクセス可能である必要があります。デフォルトではフィールドは空で、デフォルトのエージェント・ディレクトリを使用します。