ストレージ要件

デフォルトでは、Oracle Databaseは1時間おきにスナップショットを取得しますが、スナップショット・サイズはデータベースのロードによって異なります。同時アクティブ・セッションが平均10セッションの一般的なシステムでは、スナップショットごとに1MBから2MBを使用します。このため、デフォルトの1時間のスナップショット間隔で、1日およそ24MBから48MBが必要です。

AWRデータはSYSAUX表領域に格納されます。必要な表領域はソース・データベースの数に依存します。ソース・データベースの一般的なロードでデフォルト設定を使用する場合、ソース・データベースごとに1日およそ24MBから48MBが必要です。

必要な領域をさらに正確に読み取るには、ORACLE_HOME/rdbms/adminディレクトリにあるawrinfo.sqlスクリプトを実行します。具体的には、「Size estimates for AWR snapshots」セクションの「AWR size/day」と「AWR size/wk」の値を参照してください。ソース・データベースでは、これらの値はデータベース上に生成されるAWRデータの平均サイズを表します。AWRウェアハウス・データベースでは、これらの値はすべてのソース・データベースからインポートされるAWRデータの平均サイズを表します。これらの値を使用してウェアハウス領域要件を見積ります。通常は、ウェアハウスにソース・データベースが追加されると、AWRデータの格納に必要な領域も増加します。

冗長性の高いディスク・グループで、「同期単一ブロック読取りの平均待機時間」が40ミリ秒未満の場合に自動ストレージ管理(ASM)を使用します。これは記憶域とI/Oに関連するその他のメトリックとあわせてDBA_HIST_SYSMETRIC_SUMMARYビューに表示されます。

また、ソース・データベースから受信したAWRデータを含むダンプ・ファイルをウェアハウス・データベースにロードするまで格納するために、ウェアハウス・ホストに十分な空きディスク領域(約50GB)があることを確認してください。