上位セッション

「上位セッション」セクションには、サンプリングされたセッション・アクティビティの最も高い割合を占める待機イベントを待機していたセッションが表示されます。この情報を使用して、パフォーマンスの問題の原因になっている可能性があるセッションを識別します。

「アクティブなサンプル数」列は、特定のイベントに対してセッションが待機しているASHサンプルの数を示します。この割合は、実時間に基づいて計算されます。

図8-5で、「アクティブなサンプル数」列は、ASHがデータベース・アクティビティをサンプリングした300回のうち、HRセッション(SID 123)によって、順次読取りが243回、フラッシュバック操作が36回実行されたことを示しています。したがって、HRは少なくとも93%の時間、アクティブであったことになります。SHセッションを含む他のセッションもアクティブであったため、このセッションは全アクティビティの27%(93%より大幅に少ないアクティビティ)を消費しました。

図8-4では、HRおよびSHセッションが高負荷SQL文を実行していることがわかります。このセッションを調査し、適切な操作が実行されているかどうか、また可能であればSQL文がチューニングされているかどうかを判別する必要があります。SQL文のチューニングができず、システムで許容できないパフォーマンスの問題が発生した場合は、セッションの終了を検討します。

図8-5 上位セッション

図8-5の説明が続きます
「図8-5 上位セッション」の説明