ベースライン・テンプレートの管理

ベースライン・テンプレートを使用すると、将来の指定された期間を取得するベースラインを自動的に作成できます。この項では、ベースライン・テンプレートの管理方法を説明しており、内容は次のとおりです。

関連項目:

ベースライン・テンプレートの詳細は、「ベースライン・テンプレート」を参照してください

ベースライン・テンプレートを管理するためのユーザー・インタフェース

ベースライン・テンプレートを管理するためのプライマリ・インタフェースは、Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)です。可能な場合は、Cloud Controlを使用してベースライン・テンプレートを管理します。

Cloud Controlを使用できない場合、ベースライン・テンプレートは、コマンドライン・インタフェースでDBMS_WORKLOAD_REPOSITORYパッケージを使用して管理します。DBAロールは、DBMS_WORKLOAD_REPOSITORYプロシージャの起動に必要です。

関連項目:

Cloud Controlを使用したベースライン・テンプレートの管理については、『Oracle Database 2日でパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください

単一ベースライン・テンプレートの作成

単一ベースライン・テンプレートを使用して、将来の単一の固定期間におけるベースラインを作成できます。たとえば、単一ベースライン・テンプレートを作成し、2012年4月2日の午後5:00から午後8:00までに取得されるベースラインを生成できます。

コマンドライン・インタフェースを使用して単一ベースライン・テンプレートを作成するには、次の例に示すように、CREATE_BASELINE_TEMPLATEプロシージャを使用します。

BEGIN
    DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_BASELINE_TEMPLATE (start_time    => '2012-04-02 17:00:00 PST', 
                                                       end_time      => '2012-04-02 20:00:00 PST', 
                                                       baseline_name => 'baseline_120402', 
                                                       template_name => 'template_120402', 
                                                       expiration    => 30, 
                                                       dbid          => 3310949047);
END;
/

この例では、3310949047というデータベースIDを持つデータベース上に、2012年4月2日の午後5:00から午後8:00までの期間におけるベースラインbaseline_120402を生成するtemplate_120402というベースライン・テンプレートが作成されます。このベースラインは、30日後に期限切れとなります。

関連項目:

DBMS_WORKLOAD_REPOSITORYパッケージについては、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください

繰返しベースライン・テンプレートの作成

繰返しベースライン・テンプレートを使用すると、将来の一定期間において特定の時間間隔で繰り返されるベースラインを自動的に作成できます。たとえば、繰返しベースライン・テンプレートを作成し、2012年の毎週月曜日の午後5:00から午後8:00までに繰り返されるベースラインを生成できます。

コマンドラインを使用して繰返しベースライン・テンプレートを作成するには、次の例に示すように、CREATE_BASELINE_TEMPLATEプロシージャを使用します。

BEGIN
    DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_BASELINE_TEMPLATE (day_of_week => 'monday', 
                                                       hour_in_day => 17,
                                                       duration => 3, expiration => 30,
                                                       start_time => '2012-04-02 17:00:00 PST', 
                                                       end_time => '2012-12-31 20:00:00 PST', 
                                                       baseline_name_prefix => 'baseline_2012_mondays_', 
                                                       template_name => 'template_2012_mondays',
                                                       dbid => 3310949047);
END;
/

この例では、3310949047というデータベースIDを持つデータベース上に、2012年4月2日の午後5:00から2012年12月31日の午後8:00までの期間において毎週月曜日の午後5:00から午後8:00までベースラインを生成するtemplate_2012_mondaysというベースライン・テンプレートが作成されます。各ベースラインは、baseline_2012_mondays_という接頭辞付きの名前で作成され、30日後に期限切れとなります。

関連項目:

DBMS_WORKLOAD_REPOSITORYパッケージについては、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください

ベースライン・テンプレートの削除

すでに使用されていないベースライン・テンプレートは、ディスク領域を節約するために定期的に削除できます。

コマンドラインを使用してベースライン・テンプレートを削除するには、次の例に示すように、DROP_BASELINE_TEMPLATEプロシージャを使用します。

BEGIN
  DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.DROP_BASELINE_TEMPLATE (template_name => 'template_2012_mondays',
                                                   dbid          => 3310949047);
END;
/

この例では、template_2012_mondaysというベースライン・テンプレートが、データベース識別子が3310949047のデータベース・インスタンスから削除されます。

ヒント:

削除するベースライン・テンプレートを決定するには、DBA_HIST_BASELINE_TEMPLATEビューを使用して、既存のベースライン・テンプレートを確認します

関連項目:

DBMS_WORKLOAD_REPOSITORYパッケージについては、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください