Oracle Databaseソフトウェアをパッチ適用またはアップグレードする前の注意事項

Oracle Databaseソフトウェアをパッチ適用またはアップグレードする前に、様々なユースケース・シナリオの前提条件を確認してください。

  • Oracle Data Guard Brokerを使用して構成を管理している場合は、Oracle Data Guard Brokerの手順に従います。

  • これらのトピックで説明する手順は、Oracle Databaseアップグレード・ガイドに記載されている他のアップグレード手順およびガイドラインと組み合せて使用してください。

  • NOLOGGING操作をチェックします。NOLOGGING操作が実行されていた場合は、スタンバイ・データベースを更新する必要があります。

    NOLOGGING句を指定した後のリカバリを参照してください

  • OFFLINE IMMEDIATEが原因でリカバリを必要とする表領域またはデータファイルをノートにとっておきます。アップグレードを開始する前に、表領域またはデータファイルをリカバリし、オンラインまたはオフラインにする必要があります。

  • Oracle Data Guard構成では、すべてのフィジカルおよびスナップショット・スタンバイ・データベースはプライマリ・データベースからのパスワード・ファイルのコピーを使用する必要があります。プライマリ・データベースで実行されたパスワード・ファイルの変更は、スタンバイ・データベースに自動的に伝搬されます。パスワード・ファイルの変更は、管理権限(SYSDGSYSOPERSYSDBAなど)が付与または取り消されたとき、および管理権限を持つユーザーのパスワードが変更されたときのイベントです。

    遠隔同期インスタンスは、自動更新機能の例外です。更新したパスワード・ファイルは、引き続き手動で遠隔同期インスタンスにコピーする必要があります。遠隔同期インスタンスはREDOを受け取りますが、適用しないためです。遠隔同期インスタンスでパスワード・ファイルが手動で更新されると、プライマリ・データベースからの同じパスワード変更内容を含むREDOが、遠隔同期インスタンスからREDOを受け取るように設定されているすべてのスタンバイ・データベースに自動的に伝播されます。REDOが適用されると、スタンバイでパスワード・ファイルが更新されます。

ノート:

カスケード・スタンバイが構成にある場合、これらのカスケード・スタンバイは他のスタンバイと同じルールに従う必要がありますが、最後に停止し、新しいホームで最初に再起動します。