4 Oracle Database Gateway for WebSphere MQのインストール前情報
次のトピックでは、Oracle Database Gateway for WebSphere MQの基本概念およびインストール前のステップについて説明します。
4.1 インストール前のタスク
Oracle Database Gateway for WebSphere MQのインストール前のタスクは、次の部分に分かれています。
4.1.1 WebSphere MQソフトウェア
このトピックでは、WebSphere MQソフトウェアを確認する方法について説明します。
次のステップに従って、WebSphere MQソフトウェアを確認します。
キュー・マネージャがゲートウェイと別のシステム上にインストールされている場合、WebSphere MQクライアント・ソフトウェアを使用して、リモートのキュー・マネージャにアクセスします。 この公正には、チャネル定義が必要です。
4.1.2 環境変数の設定
UNIXプラットフォームにOracle Database Gateway for WebSphere MQをインストールする前に、適切な環境変数を設定します。
ノート:
このトピックにリストされている環境変数に割り当てる値の長さが42文字未満であることを確認します。 値が長いと、文字列が長すぎるなどのエラーがインストール中に発生します。
4.1.2.1 ORACLE_HOME
ORACLE_HOME
は、Oracleソフトウェアがインストールされているルート・ディレクトリです。
Oracle Database Gateway for WebSphere MQは、他のOracle製品と同一のOracle Homeディレクトリを共有できません。 他のOracle製品をインストールした場合は、Oracle Database Gateway for WebSphere MQを別のORACLE_HOME
ディレクトリにインストールする必要があります。
ノート:
Oracle Database Gateway for WebSphere MQは、データベースを含む他のOracle製品を含むORACLE_HOME
ディレクトリにインストールしないでください。 そのようなインストールをすると共有コンポーネントが上書きされ、製品が正常に動作しません。
関連トピック
4.1.2.1.1 ORACLE_HOMEディレクトリ間の競合の回避
既存のORACLE_HOME
ディレクトリ内のソフトウェアとOracle Database Gateway for WebSphere MQの間の競合を回避するには、既存のORACLE_HOME
ディレクトリへのすべての参照を削除する必要があります。
次に、これらの参照を削除するステップを示します。
表4-1 新しいORACLE_HOMEディレクトリの環境変数の設定
環境変数 | プラットフォーム |
---|---|
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Linux、AIXベース・システム、HP-UX ItaniumおよびSun Solaris |
|
Linux、AIXベース・システム、HP-UX ItaniumおよびSun Solaris |
|
LinuxおよびSun Solaris |
|
AIX-Based Systems |
|
HP-UX Itanium |
ノート:
インストールを開始する前に、CコンパイラがPATH
にあることを確認します。
4.1.2.3 DISPLAY
DISPLAY
環境変数を設定すると、ローカル・ワーク・ステーションからOracle Universal Installerをリモートで実行できます。
Oracle Universal Installerを実行するシステムで、DISPLAY
環境変数を設定して、ローカル・ワークステーションのシステム名またはIPアドレスを指定します。
Oracle Universal Installerの起動時に、「サーバーへの接続に失敗しました」、「サーバーに接続を拒否されました」または「表示を開けません」などのXlibエラーが発生した場合、次のようにして、使用するローカル・ワークステーション上でコマンドを実行してください。
4.1.3 Oracleホーム・ユーザーとしてのWindowsユーザー・アカウントの使用
Windowsでは、管理者権限を持つユーザーにログインして、Oracle Databaseソフトウェアをインストールします。 また、インストール中に、(権限の低い、管理者でないユーザー・アカウントに基づいて) Oracleホーム・ユーザーを指定することもできます。
Windowsユーザー・アカウントは、次のとおりです。
-
Windowsローカル・ユーザー・アカウント
-
Windowsドメイン・ユーザー・アカウント
-
Windowsマネージド・サービス・アカウント(MSA)
-
Windows組込みアカウント
関連項目:
『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』のWindowsでのOracleホーム・ユーザーの使用に関する項
4.2 Oracle Universal Installerについて
Oracle Database Gateway for WebSphere MQは、Oracle Universal Installerを使用して環境変数を構成し、コンポーネントをインストールします。
Oracle Universal Installerは、インストール・プロセスの各ステップを導き、カスタマイズされた製品の構成オプションの選択を可能にします。
Oracle Universal Installerには、次のタスクを実行する機能があります。
-
製品のインストールオプションの内容表示および提供
-
プリセット環境変数および構成設定の検出
-
インストール中の環境変数および構成の設定
-
製品のアンインストール
4.2.1 oraInventoryディレクトリ
Oracle Universal Installerは、システムで最初に実行されたときにoraInventory
ディレクトリを作成します。
oraInventory
ディレクトリは、Oracle Universal Installerによってシステムにインストールされる製品のインベントリと、その他のインストール情報を保持します。 Oracle製品を以前にインストールしている場合は、すでにoraInventory
ディレクトリがある可能性があります。
-
UNIXグループ名を指定すると、そのグループに
oraInventory
ディレクトリへの書込み権限を付与します。 別のグループがOracle Universal Installerを実行しようとする場合、oraInventory
ディレクトリへの書込み権限が必要です。 権限がない場合、インストールに失敗します。 -
Oracle Universal Installerを実行しているユーザーには、
oraInventory
ディレクトリおよびそのすべてのファイルに書き込む権限が必要です。 これは、インストーラの実行に必須です。 -
oraInventory
のロケーションは、HP-UX InaniumおよびAIXベース・システムの場合は/etc/oratab/oraInst.loc
、Microsoft Windowsの場合はC:\Program Files\Oracle\Inventory\
で定義されます。 -
oraInventory
のロケーションは、/var/opt/oraInst.loc
で定義されます。 -
最新のログ・ファイルは、UNIXベースのシステムでは
oraInventory_location/logs/installActions.log
、Microsoft WindowsではC:\Program Files\Oracle\Inventory\logs\installActions.log
です。 以前のインストール・セッションのログファイル名は次の形式です:installActions
datetime
.log
. -
oraInventory
ディレクトリまたはその内容を削除したり、手動で変更しないでください。 これを行うと、Oracle Universal Installerでシステム上にインストールした製品の場所が特定できません。
4.2.2 Oracle Universal Installerの起動
このトピックでは、Oracle Universal Installerの起動方法について説明します。
UNIXベース・システムの場合、次のステップを実行して、Oracle Universal Installerを起動し、Oracle Database Gateway for WebSphere MQをインストールします。
-
すべてのOracleプロセスおよびサービス(たとえば、Oracleデータベースなど)を停止します。
-
Oracle Universal Installerを実行します。
ノート:
Oracle Universal Installerの起動時に、
root
ユーザーとしてログインしていないことを確認します。 その場合、root
ユーザーのみがOracle Database Gateway for WebSphere MQを管理する権限を持ちます。-
Oracle Database Gateway for WebSphere MQユーザーとしてログインします。
-
次のように入力して、Oracle Universal Installerを起動します。
prompt> mount_point/runInstaller
-
Microsoft Windowsの場合、次のステップを実行して、Oracle Universal Installerを起動し、Oracle Database Gateway for WebSphere MQをインストールします。
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システムを起動し、オペレーティング・システムのローダー・オプションからMS((nbsp)Windowsを選択します。 管理者グループのメンバーとして、MS((nbsp))Windowsシステムにログインします。
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初めてインストールする場合は、ゲートウェイをインストールするディスクに十分なスペースがあることを確認します。
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ソフトウェアのインストールの前に、実行中のすべてのOracle NT Servicesを停止します。
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「開始」メニューから、「設定」、「コントロール・パネル」の順に移動し、「サービス」をクリックします。 すべてのNTサービスのリストが表示されます。
-
Oracle NTサービス(Oracleで始まるサービス)を選択します。
-
「停止」をクリックします。
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アクティブなすべてのOracle NT Servicesが停止するまで、すべてのOracle NTサービスの選択と停止を繰り返します。
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インストール・メディアをロードし、Oracle Universal Installerを開始します。
Oracle Database Gateway for WebSphere MQをインストールするOracle Universal Installerが起動されます。