5 Oracle Database FreeでのTrue Cacheの構成

Oracle Database FreeでTrue Cacheを構成するには、プライマリ・ノードでOracle Database Freeを設定し、別のTrue CacheノードでTrue Cacheを構成します。

True Cacheのライセンス

True Cacheのライセンスは、プライマリ・データベースとTrue Cacheの両方に使用しているOracle Databaseのエディションに基づいています。

『Oracle Databaseライセンス情報ユーザー・マニュアル』Oracle Databaseオファリングによって許可される機能、オプションおよび管理パックの説明を参照してください。

Oracle Database Freeプライマリ・データベースの設定

Oracle Database Free True Cacheを構成する前に、プライマリ・ノードにOracle Database Freeプライマリ・データベースをインストールして設定します。

Oracle Database Freeプライマリ・データベースを設定するには:
  1. RPMパッケージを使用してOracle Database Freeをインストールし、「RPMパッケージを使用したOracle Database Freeのインストール」で説明されているステップを使用してプライマリ・データベースを作成および構成します。
  2. プライマリ・データベースがプライマリ・ノードでアーカイブ・ロギング(ARCHIVELOG)モードで実行されていることを確認します。

    REDOログ・ファイルをTrue Cacheノードに送信するには、プライマリ・データベースがARCHIVELOGモードである必要があります。Oracle DBCAは、プライマリ・データベースがARCHIVELOGモードであることを確認します。

    プライマリ・データベースがARCHIVELOGモードでない場合は、マウント・モードで再起動し、ALTER DATABASE ARCHIVELOGコマンドを実行して、プライマリ・データベースを再度開きます。

    ノート:

    プライマリ・データベースにLOG_ARCHIVE_CONFIGおよびLOG_ARCHIVE_DEST_nを設定しないでください。True Cacheでは、プライマリ・データベースにこれらが自動的に構成されます。

Oracle Database Free True Cacheの構成

プライマリ・データベースを設定した後、True CacheノードでOracle Database Free True Cacheを構成します。

Oracle Database Free True Cacheを構成するには:
  1. RPMパッケージを使用してOracle Database Freeソフトウェアのみをインストールします。「Oracle Database Free RPMのインストール」を参照してください。

    ノート:

    True Cacheノードでデータベースを作成および構成しないでください。
  2. oracleユーザーとしてログインします。
  3. パスワード・ファイル/opt/oracle/product/23ai/dbhomeFree/dbs/orapwFREEをプライマリ・データベース・ノードから、一時的な場所/opt/oracle/tmpの下にあるTrue Cacheノードにコピーします。
  4. Oracle DBCAを実行してTrue Cache構成を完了します。
    ./dbca -silent -createTrueCache -gdbName FREE -sourceDBConnectionString  primary.example.com:1521/FREE.example.com -passwordFileFromSourceDB /opt/oracle/tmp/orapwFREE

    Oracle Database Freeプライマリ・データベースのパスワードを入力します。

    Enter Remote DB SYS user password:
    password
  5. True Cacheのデータベース・アプリケーション・サービスを構成するには、「プライマリ・データベースでのデータベース・アプリケーション・サービスの作成」を参照してください
  6. True Cache構成を確認するには、「True Cache構成の確認」を参照してください