DCLフィールドの値を別のフィールドの値に依存させる

動的選択リスト・フィールド(DCL)などのフィールドを作成し、異なるフィールドの値に応じて異なる値を表示できます。この例では、「担当者の作成」ページのDCLフィールドを作成し、その担当者に関連付けられたアカウントの住所を表示します。営業担当は、このフィールドを使用して、使用可能なアカウント住所から担当者の住所を選択できます。

動的選択リスト・フィールドの作成

アプリケーション・コンポーザをサンドボックスで開きます。
左側のパネルで、「アプリケーション」フィールドでCRM Cloudが選択されていることを確認します。
「担当者」標準オブジェクトを展開します。
「フィールド」をクリックします。
「フィールド」ページで、「アクション」 > 「作成」をクリックします。
「選択リスト(動的)」オプションを選択します。
「動的選択リストの作成」 : 「基本情報」ページで、次のように入力

フィールド	サンプル・エントリ	説明
表示ラベル	請求先所在地	UIに表示されるラベル・ユーザー。
表示幅	40	住所要素を表示するボックスの幅。
名前	BillToAddress	一意の内部名。

「制約」は、デフォルトの選択値のままにします。
「次」をクリックします。

「値リスト」ページで、次のエントリを作成します:

フィールド	サンプル・エントリ	説明
関連オブジェクト	Address	値のソース。
リスト選択表示値	Country	これらの値はこのユース・ケースには使用されないため、いずれかの値を選択できます。

他のセクションは空白のままにできます。
「送信」をクリックします。

DCLフィールドの動作の指定およびレイアウトへの追加

Visual Builder Studioを開きます。
「レイアウト」タブをクリックします。
「レイアウト」タブで、「CX営業」 > 「担当者」をクリックします。
「ルール・セット」 > 「レイアウトの作成(CX Sales)」をクリックします。
「レイアウトのコピーも作成」オプションを選択してデフォルト・ルールを複製します。
新しいルールにルール条件を追加します。
新しいレイアウト・ルールで「オープン」をクリックして、レイアウト・コピーを開きます。
「PersonDEO_Bill_To_Address_id_c (請求先住所)」フィールドを検索し、レイアウトに追加します(次のスクリーンショットのコールアウト1で強調表示されています)
フィールド・テンプレートの変数を作成します:
1. 「担当者」レイアウト・タブで、「変数」をクリック
2. 「変数の作成」をクリックします(次のスクリーンショットのコールアウト1)。
3. billToAddressesなどの変数IDを入力します。
4. 「タイプ」で、「任意」を選択します。
レイアウトに必要なフィールド・テンプレートを作成します:
1. 「ルール・セット」タブをクリックします。
2. 「フィールド」(右側)ペインで、「テンプレート」フィールド(コールアウト2)の「作成」をクリックします。
3. 「テンプレートの作成」ウィンドウで、スペースなしの名前(billToAddressTemplateなど)を入力し、「拡張機能を有効化」オプションを選択したままにします。
4. 「作成」をクリックします。
5. 「コード」オプションをクリック
6. 入力するサンプル・コードは次のとおりです:
```
<template id="billToAddress">
  <oj-select-single label-hint="billToAddressID" data="[[$variables.billToAddresses]]" value="{{$value}}"></oj-select-single>
</template>
```

次のことを実行するアクション・チェーンを作成します:

レコードの更新されたフィールドがアカウント・パーティIDかどうかを確認します。
アカウント・パーティIDが更新された場合は、そのパーティIDを定数accountPartyNumberに格納
そのパーティIDのすべての住所を返すRESTコールを作成
返されたアドレス(FormattedAddresses)を配列に格納します。
配列内の値を、コンタクトの作成UIの一部となる変数billToAddressesに割り当てます。

「担当者」タブで、「アクション・チェーン」をクリックします。
「処理チェーンの作成」 (+Actionチェーン)をクリックします。
「アクション・チェーンの作成」ウィンドウで、「Javaスクリプト」オプションを選択したままにし、IDとして任意の名前を入力します(この例では): GetAddresses.
「作成」をクリックします。
「コード」ビューに切り替えて、コードを入力します:

次にサンプルを示します:

define([
  'vb/action/actionChain',
  'vb/action/actions',
  'vb/action/actionUtils',
  'ojs/ojarraydataprovider',
  ], (
  ActionChain,
  Actions,
  ActionUtils,
  ArrayDataProvider
) => {
  'use strict';
  class test extends ActionChain {
    /**
     * @param {Object} context
     * @param {Object} params
     * @param {{row:object,related:object[],fieldsToShow:string[]}} params.previous
     * @param {{row:object,previousRow:object,modifiedField:string,pickedRowsData:object,parentRow:object,mode:string}} params.event
     * @return {{row:object,related:object[],fieldsToShow:string[]}}
     */
    async run(context, { previous, event }) {
      const { $layout, $extension, $responsive, $user } = context;
      if (event.modifiedField === 'AccountPartyId') {
        const accountPartyNumber = event.pickedRowsData ['accounts.AccountPartyId'];
        const addressesResponse = await Actions.callRest(context, {
        endpoint: 'oracle_cx_salesUI:cx/getall_accounts-Address',
        uriParams:{
           'accounts_Id': accountPartyNumber.PartyNumber,
        },
        });
       if (addressesResponse.ok){
       const billToAddresses = addressesResponse.body.items.map((address)=> {return {label:address.FormattedAddress,value:address.FormattedAddress}});
             $layout.variables.billToAddresses = new ArrayDataProvider(billToAddresses,{keyattributes:"value"});
       }
      }
      if (event.modifiedField === 'PersonDEO_BillToAddress_Id_c'){
       debugger;
      }
    return previous;
    }
  }
  return test;
});

フィールド・テンプレートのイベント・リスナーを作成します:
1. 「イベント・リスナー」タブをクリックします。
2. 「リスナーの作成」ボタン(+Eventリスナー)をクリックします。
3. 「イベント・リスナーの作成」ページで、ContactsOnFieldValueChangeEventを選択します。
4. 「次」をクリックします
5. 作成したアクション・チェーンを選択します。この例では、GetAddressesです。
6. 「終了」をクリックします。
フィールドをテストします:
1. 「プレビュー」ボタンをクリックして、新しく作成したフィールドをテストします。
2. 「担当者」リスト・ページで、「アクション・バー」にCreate Contactと入力します。
3. 複数の所在地を含むアカウントを選択します。
4. Bill-To-Addressフィールド内をクリックして、アドレスを選択します。