データ移行ツールの使用
データ移行ツールは、Oracle Fusion Cloud Financial Reporting Complianceの運用データをアップロードします。 運用データには、オブジェクトと観点の仕様、オブジェクトに対するトランザクション(問題やアセスメントなど)およびそれらの項目が相互にどのように関連するかの情報が含まれます。
データ移行を使用して、データの初期セットをロードしたり、1つのインスタンスのデータを更新できます。 また、それを使用して、開発環境からテスト環境になどのように、あるインスタンスから別のインスタンスにデータを移行することもできます。
データ移行を使用するには、「設定および管理」作業領域で「データ移行」タブを選択します。 手順は次のとおりです:
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テンプレートの生成
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運用データまたは観点データを使用したテンプレートの更新
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インポート・プロセスの実行
テンプレートの生成
データ移行テンプレートを生成するには:
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「データ移行」ページで、「インポート・テンプレートの作成」ボタンをクリックします。
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「インポート・テンプレートの作成」ダイアログで、データ・オプションを選択します。
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「データなし」では、空白のテンプレートが作成されます。 これは、次の2つのケースのいずれかに適しています。1つ目は、運用データがまだ存在しない環境にデータをアップロードすることを計画している場合です。 2つ目は、アップロード・データが、ターゲット環境の既存のデータとの間に関係を持たない場合です。
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「データあり - すべてのオブジェクト」または「データあり - 観点のみ」では、すべての運用データまたは観点データのみを含むテンプレートが作成されます。 既存データへの新しい関連付けを定義するデータ、またはすでに存在する観点に新しい値を設定するデータをアップロードする場合に、これらのオプションのいずれかを使用します。 これらのオプションは、アップロード・データに既存データと関連付けられているレコードや、関連付けのない他のレコードが含まれている場合にも適用されます。
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「OK」をクリックします。 識別番号を示すメッセージが表示されます。 番号をノートにとり、メッセージを閉じます。 「ジョブのモニター」ページで、ジョブのレコードからテンプレートを取得します。
テンプレートの更新
テンプレートは、タブ付きワークシートに編成されたExcelワークブックです。 特定のワークシートでは、オブジェクトの1つのタイプまたは複数の観点に関連する情報を保持したり、オブジェクト間、オブジェクトと観点間またはオブジェクトとトランザクション間の関連を定義できます。
空白のテンプレートで作業している場合は、新しいレコードを追加します。
既存のデータが移入されたテンプレートを操作している場合は、次のように実行します。
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新規レコードに関連付ける既存オブジェクトのレコードを識別し、保持します。
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その他の既存レコードをすべて削除します。
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新しいオブジェクト、観点またはトランザクションのレコードを追加します。
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関連タブを使用して、新規レコードと既存レコードの関係を定義します。 既存のレコードと相互の関係を定義する行を削除します。
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テンプレートには、既存のレコードと関連付けられた新しいレコードと、既存のデータに関連付けられていない新しいレコードの両方を含めることができます。
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新しい関連を定義しないかぎり、既存のオブジェクトのレコードは変更できません。 たとえば、既存のリスクの行を編集して説明を変更することはできません。
テンプレートを編集したら、.xml形式で保存します。
テンプレートのインポート
更新されたテンプレートをインポートするには:
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「データ移行」ページで、「データ・ファイルのインポート」ボタンをクリックします。
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「ファイルのインポート」ダイアログで、テンプレート・ファイルを参照して選択します。
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「インポート」をクリックします。
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「ジョブのモニター」ページに移動し、インポート・ジョブのステータスを確認します。