福利厚生階層の適格の設定のベスト・プラクティス
設定作業とオペレーティング・パフォーマンスは、適格要件を福利厚生オブジェクト階層内のどこで定義するかによって変わります。 この例では、ベスト・プラクティスについて説明します。
適格要件は、「設定および保守」作業領域と「プラン構成」作業領域の適格ページを使用して、次のレベルで定義できます。
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プログラムの構成時であれば、3つのレベル: プログラム、プログラム内のプラン・タイプ、およびプログラム内のプラン
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プランの構成時であれば、2つのレベル: プログラム外のプランと、プラン内のオプション
適格要件を評価する際、詳細レベルの要件は一般レベルの要件を上書きするのではなく、増補します。 したがって、階層を下に移動するほど、より限定的な要件を関連付けることになります。
健康プログラムのサンプル・シナリオ
あなたの組織は、現在の従業員と退職した従業員専用の健康プログラムを作成しようとしています。 プログラム階層には、次の構成が含まれます。
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2つのプラン・タイプ: 医療とレクリエーション
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レクリエーション・プラン・タイプ内の2つのプラン
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キャンパス内レクリエーション施設へのアクセス権を提供する本社プラン。
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3つの全国フランチャイズのオプションを含むフィールド・プラン。 1つのフランチャイズでは、メンバーシップが女性就業者に限定されます。
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適格を設定して、次の結果を達成します。
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退職した就業者と現在の就業者だけが、健康プログラムに加入できます。
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退職した就業者と現在の就業者のうち、本社の近くに住んでいるすべての就業者は、キャンパス内フィットネス施設を利用できます。
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退職した就業者と現在の就業者のうち、本社の近くに住んでいないすべての就業者は、キャンパス外フィットネス施設に加入できます。
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退職した女性就業者と現在の女性就業者のうち、本社の近くに住んでいない就業者だけが、フィットネス・フランチャイズCに加入できます。
適格要件設定
「健康」福利厚生サービスを作成し、次の基準に基づいて、プログラム、プラン、およびオプションに対する適格を添付します。
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雇用ステータス
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事業所
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性別
次の表は、階層内のレベルごとの適格要件を示したものです。
レベル |
適格プロファイル基準 |
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プログラム |
健康プログラムについては、現在の就業者と退職した就業者だけを含む雇用ステータス |
プログラム内のプラン・タイプ |
医療とレクリエーションのどちらのプラン・タイプについてもなし |
プログラム内のプラン |
居住地フィルタを階層内の上位に適用すると、希望しない医療プラン加入者に基準の影響が及びます。 |
プラン内のオプション |
性別フィルタをこのレベルに配置することで、その影響がフィットネス・フランチャイズCのみに限定されます。 |
この戦略では、適格評価が階層の下位へと進むにつれて対象となる適格加入者が減るため、処理時間を短縮することができます。 適格プロファイルをプランやオプションごとに添付することもできますが、設定やパフォーマンスの観点から見て、前者のアプローチのほうが格段に効率的です。
結果の適格
Johnは本社の近くに住んでいる退職就業者で、次の表に記載されている基準を満たします。
レベル |
基準 |
結果の適格 |
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プログラム |
雇用ステータス |
Johnは健康プログラムに加入できます。 |
プログラム内のプラン |
本社プランの居住地 |
Johnはキャンパス内フィットネス施設を利用できます。 |
プログラム内のプラン |
フィールド・プランの居住地 |
Johnは全国フィットネス・フランチャイズに加入できます。 |
Johnはプラン内オプション・レベルの性別基準を満たしていないため、フィットネス・フランチャイズCに加入できません。