サプライ・チェーン検索での属性の設定
ATPルールでサプライ・チェーン検索を使用する場合の属性の設定方法を確認します。
コンポーネントとリソースの検索
このオプションは、構成品目がある場合に使用します。 ATPルールで「コンポーネントとリソースの検索」オプションを有効にすると、サプライ・チェーン検索では、ファクトリで構成品目を製造するために必要なコンポーネントとリソースが考慮されます。 製造した品目の在庫が使用できない可能性があるため、納期回答では、オーダーを納期処理するために必要なコンポーネントとリソースを確認します。 また、コンポーネントとリソースの検索時に、カレンダ、リード・タイムおよび生産能力も考慮されます。
品目がAS54888ラップトップ・コンピュータで、これにはキーボード・コンポーネントとモニター・コンポーネントが含まれており、これらのコンポーネントをシャーシ・コンポーネント上に組み立てるとします。 納期回答では、キーボード、モニターおよびシャーシに対して使用可能な供給を考慮します。
このオプションは、次の場合にのみ使用します:
- コンポーネントから品目を作成する場合。
- コンポーネントの在庫を保守する場合。
- 履行システムからプランニング・データ・リポジトリに部品構成表および工順の詳細をすでに収集している場合。 詳細は、「Global Order Promisingのデータの収集」を参照してください。
PTP
PTPオプションを有効にし、納期回答で同じ日付で品目を履行する複数の方法が見つかった場合は、各方法の原価が判別され、ソーシング優先度に関係なく最小原価の方法が使用されます。 納期回答では、ソーシング優先度が無視され、かわりに、次に応じて品目の納期処理にかかる原価が最小のソースが使用されます。
- 組織の標準原価
- サプライヤからの標準原価
- 組織間の社内転送を行うための原価
- サプライヤから組織に品目を出荷するための原価
- 出荷元事業所から顧客サイトに品目を出荷するための原価
品目を製造すると、納期回答では次のことも考慮されます。
- 消費するリソースの各ユニットに従って、リソースを消費する原価
- 品目の製造に必要なコンポーネントの原価
次のように設定されているとします。
- M1倉庫とM2倉庫にはそれぞれ数量100があります。
- ソース・ルールでは、M1の優先度のほうが高く設定されています。
- ATPルールでPTP属性を有効にします。
履行明細に次のものがあるとします:
- 要求数量: 60
- 要求日: 1月1日
各品目の原価は次のとおりです。
- M1でそれぞれ20ドル
- M2でそれぞれ10ドル
サプライ・チェーン検索ではM1を無視し、M2から60ユニットを納期処理します。
ノート
- 納期回答では、最小の合計履行原価を使用して、品目を履行する最適な方法を決定します。
- 納期回答では、要求搬送日を満たす優先度を指定します。 納期回答では、原価を下げるために履行を遅延させることはありません。
割付制限の考慮
「割付制限の考慮」オプションを有効にすると、納期回答では品目に割付ルールが適用されます。 そうでない場合、納期回答では割付ルールが無視されます。
オーダー履行数量を切り捨てて整数にします
「オーダー履行数量を切り捨てて整数にします」オプションを有効にし、履行明細で分割が許可されている場合、納期回答では、数量の値が明細から最も近い整数に切り捨てられます。
このオプションを有効にすると、次の理由で、分割数量が整数値であること、値が明細の単位(UOM)であること、および納期回答で数量が小数値に分割されないことが確認されます。
- 時間どおりに供給を作成するための端数の部品が使用可能
- 単位換算