4 デフォルト動作の変更

この項では、最新リリースに関してOracle GoldenGateのデフォルト動作の変更について説明します。

リリース23ai (23.7.1.25.02) - 2025年2月

バグ37581809: Oracle - IRではDBチェックポイントなしで実行が許可される

すべてのReplicatでは、データベース・チェックポイント表が作成および保守される必要があります。これは、データの一貫性を確保し、リカバリ・プロセスを容易にするメカニズムとして機能します。この要件の唯一の例外は、統合Replicatです。ただし、統合Replicatのチェックポイント表を作成および保守することをお薦めします。

バグ37643197: SQL Server - odbcinst.iniの内容(絶対パスおよびドライバの記述)のアップグレード

SQL Server用のOracle GoldenGateデプロイメントを、以前のバージョンの23ai、またはOPATCHを使用して21cリリースからOracle GoldenGate 23ai (23.7)にアップグレードする場合は、odbcinst.iniファイルの内容をリセットする必要があります。このタスクの実行の詳細は、Oracle GoldenGate Microservices GUIのアップグレードを参照してください。

ノート:

Oracle GoldenGate 23.7から以降のリリースにアップグレードする場合、このステップに従う必要はありません。

リリース23ai (23.7.0.25.01) - 2025年1月

バグ37298528 - MySQL: TRANLOGOPTIONS TRACKSCHEMACHANGESをデフォルトで有効にする

TRANLOGOPTIONS TRACKSCHEMACHANGESオプションがデフォルトで有効になるように拡張されました。

バグ37539434: Oracle - チェックポイントなしのすべてのReplicatのサポート終了

チェックポイント表なしの統合ReplicatおよびクラシックReplicatの作成は、Oracle Databaseではサポートされません。また、チェックポイント表なしで作成されたReplicatは、正常に起動されません。

既存のReplicatを正常に実行するには、Replicatを変更してチェックポイント表を追加するか、チェックポイント表をGLOBALSに追加してからReplicatを再起動する必要があります。詳細は、『Oracle GoldenGateコマンドライン・インタフェース・リファレンス』ADD REPLICAT CHECKPOINTTABLE を参照してください。

バグ35569409: PostgreSQL - cronジョブに依存せずに、Microservices Architectureタスク・スケジューラを使用してハートビート表を更新する

cronジョブに依存せずに、ハートビート表を更新するように管理サービス・タスクを構成しました。

リリース23ai (23.5) - 2024年7月

Oracle GoldenGate 23aiでは、データベース資格証明にアクセスするコマンドライン・ユーティリティを使用するためのOGG_SERVICEMANAGER_ID環境変数の設定は不要

Oracle GoldenGate 23ai (23.5)リリースでは、データベース資格証明にアクセスするコマンドライン・ユーティリティを使用するためのOGG_SERVICEMANAGER_ID環境変数を設定する必要はありません。これは、Oracle GoldenGate 23ai (23.4)リリースでは必要です。

MySQL - WebUIからリモート(RMTTRAIL)オプションを削除

MySQLでは、Extractの追加に使用された「リモート」ボタンがWebUIから削除されました。

リリース23ai (23.4.2) - 2024年6月

Oracle GoldenGate 23aiでの動作の変更

Oracle GoldenGate 23aiでは、Oracle GoldenGateの構成および使用の動作に影響する次の機能が導入されています。

Microsoft ODBC Driver 18 for SQL Server

Oracle GoldenGate 23ai for SQL Serverでは、Microsoft ODBC Driver 18とOracle GoldenGate for SQL Serverのインストールがパッケージ化され、データベース接続ではデフォルトでこのドライバが使用されます。

リリース23ai - 2024年5月

Oracle GoldenGate 23aiでの動作の変更

Oracle GoldenGate 23aiでは、Oracle GoldenGateの構成および使用の動作に影響する次の機能が導入されています。
  • OGGCAでは、#pkcs8形式を使用してサーバー、クライアントおよびrootCA証明書をアップロードする必要があります。ウォレット(#pkcs12)のアップロードはサポートされていません。詳細は、「サービス・マネージャについて」を参照してください。

  • Oracle GoldenGate用にOracleデータベース23aiユーザーを設定する場合は、Oracle GoldenGateユーザー・ロールを使用して権限を割り当ててください。詳細は、「Oracle Database 23ai以降でのユーザー権限の付与」を参照してください。

  • OracleデータベースのOracle Booleanおよびvectorデータ型のサポート。詳細は、Oracle: サポートされるOracleデータ型およびオブジェクトの詳細を参照してください。

  • PostgreSQL pgvector拡張、arraytsqueryおよびtsvectorデータ型のサポート。

  • ルート・レベルのExtractではなく、PDBごとのExtractのみが使用されますが、ダウンストリーム取得(ルート・レベルのExtractが構成されている場合)は除きます。

  • Oracle GoldenGate 23aiに統合されたULT_RPADV診断ではなく、統合診断を使用します。

Oracle Database 23ai用のOracle GoldenGate 23aiの機能

Oracle Database 23aiのロールベースの権限を付与するユーザー・ロール

Oracle Database 23ai用のOracle GoldenGate 23aiでは、ロールベースの権限を付与するユーザー・ロールが導入されました。

詳細は、『Oracle GoldenGate Microservicesドキュメント』ユーザー権限の付与のトピックを参照してください。