5.4.9 クイックSQL設定の構成

設定をインラインで構成してSQL構文生成オプションを明示的に設定するか、右ペイン上部の「設定」ボタンをクリックして生成オプションを宣言的に設定します。

5.4.9.1 設定の宣言的な構成

右ペイン上部の「設定」ボタンをクリックして、設定を宣言的に構成します。

設定を宣言的に構成するには:

  1. 「クイックSQL」ページで、右ペインの上にある「設定」をクリックします。

    設定ページが表示されます。適切な属性を構成します。

  2. 表:
    • オブジェクト接頭辞 - アンダースコアで自動的に区切られる、すべてのオブジェクトの共通の接頭辞を識別します。
    • スキーマ - オブジェクト名に接頭辞としてスキーマ名が付けられます。デフォルトでは、オブジェクト名にスキーマ接頭辞はありません。
    • 圧縮 - 各表のデータを圧縮して領域を最適化できます。

      表の圧縮を使用すると、ディスク領域が節約され、バッファ・キャッシュでのメモリー使用量が減少します。表の圧縮は、読取り中の問合せ実行の高速化にもつながります。ただし、データのロードやDMLのためのCPUオーバーヘッドがかかります。表の圧縮は、アプリケーションに対して完全に透過的です。このオプションは、非常に長い読取り専用操作が行われるオンライン分析処理(OLAP)システムで特に有効ですが、オンライン・トランザクション処理(OLTP)システムでも使用できます。

    • 挿入の生成 - 無効にすると、すべてのサンプル・データ生成が無効になります。

      挿入を生成すると、時間がかかり、有用性に影響することがあります。データ・モデルを調整する際に挿入の生成をオフにし、データの生成の準備ができた時点でオンにすることを検討してください。

  3. 主キー:
    • 主キーの追加 - 表ごとにID主キー列を生成します。
    • 移入メソッド - アイデンティティの主キー戦略を選択します。オプションは次のとおりです。
      • SYS_GUID - 主キーにグローバル一意識別子を移入します。連続しておらず、長さが均一でない数値の乱数が生成されます。この方法は、より安全性が高く、主キーの競合を気にせずに様々なデータベースからデータをマージできる点で有用です。

      • ID列 - デフォルトで主キーを増加し続ける数値に設定します。

      • 順序 - 連番を使用して主キーを増分します。この主キーの移入は、データベース・トリガーを介して実装されます。

      • なし - このメソッドは、主キーに値を移入しません。

    • 主キーに表名を接頭辞として付けます - 主キー列に表名の接頭辞を付けます(たとえば、EMPLOYEE_ID)。
  4. 列:
    • 日付データ型 - どのタイプの日付を使用して、日付として識別される列を格納するかを定義します。オプションは次のとおりです。
      • 日付
      • タイムスタンプ
      • タイム・ゾーン付きのタイムスタンプ
      • ローカル・タイムゾーン付きタイムスタンプ
    • セマンティクス- VARCHAR2列の長さセマンティクスを次のいずれかに設定します。
      • デフォルト - データベース設定がデフォルト設定されます。この設定について詳しくない場合は、「デフォルト」を選択します。
      • CHAR - 列が文字セマンティクスを持つことを示します。
      • BYTE - 列がバイト長セマンティクスを持つことを示します。
  5. 追加列:
    • 含む - 表に自動的に追加する追加列。オプションは次のとおりです。
      • 監査列
      • 行バージョン番号
      • 行キー
  6. オプション:
    • PL/SQL API - 「オン」を選択すると、各表に対してデータの問合せ、挿入、更新および削除を行うPL/SQLパッケージAPIが生成されます。「オフ」を選択すると、名前の最後が/apiである表のPL/SQL APIのみが生成されます。たとえば:
      employees /api
         name
         email
         phone num
    • DROPを含める - 出力にオブジェクトの削除コマンドを含めます。「オン」に設定すると、作成されるデータベース・オブジェクトごとに削除コマンドが生成されます。たとえば:
      drop table X including contents;
      drop table Y including contents;
    • エディション化可能 - 生成時に、トリガーやパッケージなどのPL/SQLオブジェクトによって、これらはエディション化可能になります。
    • APEX有効 - 監査列トリガーがAPEX対応式を使用して<code>created_by</code>および<code>updated_by</code>列値を設定するかどうかを制御します。
      'coalesce(sys_context(''APEX$SESSION'',''APP_USER''),user)'

      有効にしないと、次のファンクションが使用されます。

      'user'
    • 互換性 - Oracle Databaseのリリースを選択します。生成されたSQLは、選択したデータベース・リリースと互換性があることが保証されます。
  7. 監査列:
    • 作成された列名 - 行が作成されたときのデフォルトの監査列名をオーバーライドします。
    • 作成者の列名 - 行を作成したユーザーのデフォルトの監査列名をオーバーライドします。
    • 更新された列名 - 行が最後に更新された時点のデフォルト監査列名をオーバーライドします。
    • 更新者の列名 - 行を最後に更新したユーザーのデフォルトの監査列名をオーバーライドします。
  8. 構成を保存するには、「変更の保存」をクリックします
  9. デフォルト設定をリセットするには、「リセット」をクリックします

5.4.9.2 インラインでの設定の構成

設定をインラインで構成して、SQL構文生成オプションを明示的に設定します。

設定をインラインで構成して、SQL構文生成オプションを明示的に設定できます。設定をインラインで構成する場合は、次のようにします。

  • 設定は新しい行で開始する必要があります。複数の設定を入力するには、# settings =で開始します。1行に1つの設定を入力する場合は、#を使用します。
  • すべての値で大文字と小文字が区別されません。
  • わかりやすくするためにカッコ、空白およびカンマを追加できますが、無視されます。
  • すべての設定を生成するには、# verbose: trueを使用します

設定をインラインで構成するには:

  1. 「クイックSQL」ページで、左ペインにクイックSQL短縮構文を入力します。

    生成されたSQLが右ペインに表示されます。

  2. 右ペインで、生成されたSQLをスクロールします。

    最下部にある-- Generated by Quick SQLで始まる行がSQL短縮構文です。次の例を検討してください:

    -- Generated by Quick SQL undefined 12/7/2023, 12:20:47 PM
    
    /*
    departments /insert 4
       name /nn
       location
       country
       employees /insert 14
          name /nn vc50
          email /lower
          cost center num
          date hired
          job vc255
    
    view emp_v departments employees
    
    --- Non-default options:
    # settings = {"apex":"Y","db":"19c"}
    
    */
  3. # settings = で始まる行の後に設定を指定します。

    右ペインに直接設定を入力すると、スクリプトをダウンロードして後で貼り付けても、同じSQL生成オプションが使用されます。たとえば、次のように入力すると、すべての表名の前にTESTが付加され、スキーマOBE用に生成されます。

    # settings = { prefix: "test", schema: "OBE" }.
    Alternatively, enter each setting on a separate line for the same result:
    # prefix: "test" 
    # schema: "OBE"

ヒント:

設定のリストを表示するには、「ヘルプ」「設定」タブの順にクリックします。