5.1.5 データのロード

データのロード・ウィザードを使用して、データをコピー・アンド・ペーストしたり、アップロードします。

5.1.5.1 データのロードについて

Oracle APEXにデータをロードするには、CSVデータのコピー・アンド・ペースト、サンプル・データ・セットの選択、またはファイルのアップロードを実行します。

APEXにデータをロードする際の主な機能は次のとおりです。

  • CSVデータをコピー・アンド・ペーストするか、サンプル・データ・セットを選択します。
  • ファイルをアップロードします(CSV、XLSX、TXT、XMLまたはJSONファイルがサポートされます)。

    ノート:

    列ヘッダー、ファイル・エンコーディング、列デリミタ/囲み文字(CSVまたはTXTの場合)、「シートの選択」(複数のワークシートを含むXLSXの場合)などのロード設定を構成します。

  • 「構成」ボタンをクリックして、完全なプレビューを表示し、さらに設定を変更します。「構成」ダイアログには、最大100列および100行が表示されます。メイン・ダイアログの設定と同じ設定に加えて、「サンプリングする行」の最大値およびロード/アンロードする列を構成できます。
  • 「構成」ダイアログの「ロードする列」タブで、NULLとして扱われる値(大/小文字は区別されません)を入力できます。たとえば、"tbd""n/a""unknown""-"などです。
  • ロード後に、失敗した行がある場合は、拒否された行が最大10行表示されます。エラーのある行をさらに表示するには、「オブジェクト・ブラウザで開く」ボタンをクリックします。必要に応じて、表の「削除」および「リロード」ボタンをクリックすると、データのロードを再試行できます。
  • 設定を変更すると、メイン・ダイアログおよび構成ダイアログの両方でプレビューが変更されます。データのロードの結果にも影響します。
  • 表の所有者を選択し、表名およびエラー表名を入力します

    ノート:

    デフォルトでは、表の名前はすべて大文字に変換されます。エラーが発生せずにデータのロードが成功した場合は、エラー表が自動的に削除されます。
  • ロード後に、失敗した行がない場合は、「テーブルの表示」ボタンおよび「アプリケーション作成ウィザードに進む」ボタンが表示されます。表が作成および表示されている場合は、ロードが正常に完了しています。

5.1.5.2 CSVデータのコピー・アンド・ペーストまたはサンプル・データ・セットの選択

データのロード・ウィザードで、CSVデータをコピー・アンド・ペーストするか、サンプル・データ・セットを選択できます。

CSVデータをコピー・アンド・ペーストするか、サンプル・データ・セットを選択してデータをロードするには、次の手順に従います。

  1. ワークスペースホームページで、「SQLワークショップ」アイコンをクリックします。
  2. 「ユーティリティ」をクリックします。
  3. 「データ・ワークショップ」をクリックします。
  4. 「はじめに」で、「データのロード」をクリックします。
    データのロード・ウィザードが表示されます。
  5. 「コピー・アンド・ペースト」をクリックします。
    「コピー・アンド・ペースト」では、CSVデータをコピー・アンド・ペーストするか、ドロップダウン・メニューからサンプル・データ・セットを選択できます。
  6. 「次へ」をクリックします。
  7. 「表へのロード」で、次の項目を編集します。
    1. 表の所有者 - 表を作成してデータをロードするデータベース・スキーマを選択します。
    2. 表名 - 作成する表の名前を指定します。デフォルトでは、表の名前はすべて大文字に変換されます。
    3. エラー表名 - データのロード中のエラーを保存するエラー表名を指定します。

      ノート:

      デフォルトでは、表の名前はすべて大文字に変換されます。エラーが発生せずにデータのロードが成功した場合は、このエラー表が自動的に削除されます。
    4. 主キー - 主キーを設定する方法を選択します(Oracle Database 12c以降)。主キーは、SYS_GUIDまたは「ID列」を使用して設定できます。
      SYS_GUIDを指定すると、グローバル一意識別子が生成されて返されます。多くのプラットフォームでは、この生成された識別子は、ホスト識別子、ファンクションをコールするプロセスやスレッドのプロセス識別子またはスレッド識別子、および非反復値(バイトの順序)に基づいています。SYS_GUIDは、より多くの領域を消費しますが予測できません。「ID列」はコンパクトですが予測可能です
    5. 列のデータ型の使用 - ファイルから解析された列タイプを使用する場合に選択します。選択しない場合、表の列はVARCHAR2(4000)として作成されます。
  8. 完全なプレビューを表示するには、データのロード設定を構成し、ロードする列を設定して、「構成」をクリックします。
    適切に変更を行い、「変更の保存」をクリックします。
  9. 「データのロード」をクリックします。

5.1.5.3 XML文書のロード

データのロード・ウィザードを使用して、XML文書をロードします。

XMLファイルをOracle APEXにアップロードすることもできます。ただし、APEXでは、表および列に簡単にマップできるフラットなXML構造のみがサポートされています。ネストのレベルが複数あるXML構造は、データのロード・ウィザードではロードできません。

XML文書をロードするには:

  1. ワークスペースホームページで、「SQLワークショップ」アイコンをクリックします。
  2. 「ユーティリティ」をクリックします。
  3. 「データ・ワークショップ」をクリックします。
  4. 「データのロード」をクリックします。
  5. 「ファイルのアップロード」で、「ファイルの選択」をクリックします。
  6. 適切なxmlファイルを選択します。

    ノート:

    XMLファイルのロードでは、デリミタや囲み文字は選択しません。また、列名はXMLタグ名から導出されるため、「最初の行にヘッダーが含まれる」チェック・ボックスはありません。XMLファイルはそれぞれ10MBに制限されます。
  7. 「表へのロードで、次を実行します。
    1. 表の所有者 - 表の所有者を選択します。
    2. 表名 - 表名を入力します。
    3. エラー表名 - データ・ロード中にエラーを保存するエラー表名を入力します。

    ノート:

    デフォルトでは、表の名前はすべて大文字に変換されます。エラーが発生せずにデータのロードが成功した場合は、エラー表が自動的に削除されます。
  8. (オプション)完全なプレビューを表示するには、データのロード設定を構成し、ロードする列を設定して、「構成」をクリックします。
  9. (オプション)適切な変更を加え、「変更の保存」をクリックします。
  10. 「データのロード」をクリックします。
データのロードが終了すると、成功のメッセージが表示されます。一部の行をターゲット表にロードできない場合、それらはエラー表に格納され、エラー表が表示されます。

5.1.5.4 JSONファイルのロード

JSONファイルはデータのロード・ウィザードを使用してロードします。

JSONファイルのロードは、XMLファイルのロードと同様に機能します。

ノート:

フラット構造のみサポートされ、深くネストしたJSON構造はロードできません。

JSONファイルをロードするには、次の手順に従います。

  1. ワークスペースホームページで、「SQLワークショップ」アイコンをクリックします。
  2. 「ユーティリティ」をクリックします。
  3. 「データ・ワークショップ」をクリックします。
  4. 「データのロード」をクリックします。
  5. 「ファイルのアップロード」で、「ファイルの選択」をクリックします。
  6. 適切なJSONファイルを選択します。

    ノート:

    JSONファイルは、11gおよび12.1データベースでは20MBに制限されています。Oracle Database 12.2以上では、JSONファイルのサイズ制限はありません。

  7. 「表へのロード」で、次の項目を編集します。
    1. 表の所有者 - 表を作成してデータをロードするデータベース・スキーマを選択します。
    2. 表名 - 作成する表の名前を指定します。デフォルトでは、表の名前はすべて大文字に変換されます。
    3. エラー表名 - データのロード中のエラーを保存するエラー表名を指定します。

      ノート:

      デフォルトでは、表の名前はすべて大文字に変換されます。エラーが発生せずにデータのロードが成功した場合は、このエラー表が自動的に削除されます。
    4. 主キー - 主キーを設定する方法を選択します(Oracle Database 12c以降)。主キーは、SYS_GUIDまたは「ID列」を使用して設定できます。
      SYS_GUIDを指定すると、グローバル一意識別子が生成されて返されます。多くのプラットフォームでは、この生成された識別子は、ホスト識別子、ファンクションをコールするプロセスやスレッドのプロセス識別子またはスレッド識別子、および非反復値(バイトの順序)に基づいています。SYS_GUIDは、より多くの領域を消費しますが予測できません。「ID列」はコンパクトですが予測可能です
    5. 列のデータ型の使用 - ファイルから解析された列タイプを使用する場合に選択します。選択しない場合、表の列はVARCHAR2(4000)として作成されます。
  8. 完全なプレビューを表示するには、データのロード設定を構成し、ロードする列を設定して、「構成」をクリックします。
    適切に変更を行い、「変更の保存」をクリックします。
  9. 「データのロード」をクリックします。

    データのロードが終了すると、成功のメッセージが表示されます。一部の行をターゲット表にロードできない場合、それらはエラー表に格納され、エラー表が表示されます。

5.1.5.5 XLSXファイルのロード

XLSXファイルはデータのロード・ウィザードを使用してロードします。

XLSXファイルのロードは、CSVファイルのロードと類似しています。デリミタや囲み文字を検出または選択する必要はありません。

XLSXファイルをロードするには、次の手順に従います。

  1. ワークスペースホームページで、「SQLワークショップ」アイコンをクリックします。
  2. 「ユーティリティ」をクリックします。
  3. 「データ・ワークショップ」をクリックします。
  4. 「データのロード」をクリックします。
  5. 「ファイルのアップロード」で、「ファイルの選択」をクリックします。
  6. 適切なXLSXファイルを選択します。

    ノート:

    アップロードされたXLSXファイルに複数のワークシートが含まれている場合は、データのロード・ウィザードにより、デフォルトで最初のシートが選択されます。別のシートをロードするには、「シートの選択」選択リストから選択します。「最初の行にヘッダーが含まれる」チェック・ボックスは、CSVファイルと同様に動作します。「構成」ダイアログの動作は、CSVファイルの場合と同じです。XLSXファイルのアップロードでは、それぞれのファイルが20MBに制限されます。
  7. 「表へのロード」で、次の項目を編集します。
    1. 表の所有者 - 表を作成してデータをロードするデータベース・スキーマを選択します。
    2. 表名 - 作成する表の名前を指定します。デフォルトでは、表の名前はすべて大文字に変換されます。
    3. エラー表名 - データのロード中のエラーを保存するエラー表名を指定します。

      ノート:

      デフォルトでは、表の名前はすべて大文字に変換されます。エラーが発生せずにデータのロードが成功した場合は、このエラー表が自動的に削除されます。
    4. 主キー - 主キーを設定する方法を選択します(Oracle Database 12c以降)。主キーは、SYS_GUIDまたは「ID列」を使用して設定できます。
      SYS_GUIDを指定すると、グローバル一意識別子が生成されて返されます。多くのプラットフォームでは、この生成された識別子は、ホスト識別子、ファンクションをコールするプロセスやスレッドのプロセス識別子またはスレッド識別子、および非反復値(バイトの順序)に基づいています。SYS_GUIDは、より多くの領域を消費しますが予測できません。「ID列」はコンパクトですが予測可能です
    5. 列のデータ型の使用 - ファイルから解析された列タイプを使用する場合に選択します。選択しない場合、表の列はVARCHAR2(4000)として作成されます。
  8. 完全なプレビューを表示するには、データのロード設定を構成し、ロードする列を設定して、「構成」をクリックします。
    適切に変更を行い、「変更の保存」をクリックします。
  9. 「データのロード」をクリックします。

    データのロードが終了すると、成功のメッセージが表示されます。一部の行をターゲット表にロードできない場合、それらはエラー表に格納され、エラー表が表示されます。