3.12 データベース・リンクの管理

データベース・リンクは1つのデータベースのスキーマ・オブジェクトであり、これを使用すると、別のデータベース上のオブジェクトにアクセスできます。オブジェクト・ブラウザを使用して、データベース・リンクを作成、参照または削除します。

データベース・リンクを作成した後、表またはビューの名前の末尾に@dblinkを追加すると、リモート・オブジェクトにアクセスできます。dblinkはデータベース・リンクの名前です。

3.12.1 データベース・リンクの作成

オブジェクト・ブラウザを使用してデータベース・リンクを作成します。

データベース・リンクを作成するには:

  1. オブジェクト・ブラウザで、「データベース・オブジェクトの作成」メニューをクリックし、「データベース・リンク」を選択します。

    ヒント:

    オブジェクト・ツリーから新しいオブジェクトを作成するには、オブジェクトを右クリックして「作成」オプションを選択します。

    プロシージャの作成ウィザードが表示されます。

  2. データベース・リンク名 - データベース・リンクの名前を識別します。データベース・リンク名は、Oracleのネーミング規則に従う必要があり、空白を含めたり、数字またはアンダースコアで開始することはできません。
  3. 接続するスキーマ - アクセスするリモート・システム上のデータベース・スキーマの名前を入力します。スキーマ名は大/小文字が区別されることに注意してください。
  4. パスワード - リモート・データベース・スキーマのパスワードを入力します。
  5. リモート・ホスト名またはIP - アクセスするデータベース・サーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。
  6. リモート・ホストのポート - Oracle Netリスナーがリクエストを受け入れるネットワーク・ポート番号を入力します。通常は1521です。
  7. 次で識別 - リモート・データベースの識別方法を選択します。「サービス名」または「SID」を選択します。
  8. SIDまたはサービス名 - ここで入力する内容は、「次で識別」での選択内容によって異なります。
    • 「次で識別」「SID」に設定されている場合、SID (Oracleシステム識別子)名を入力します。

    • 「次で識別」「サービス名」に設定されている場合、サービス名を入力します。

  9. 「データベース・リンクの作成」をクリックします。

3.12.2 データベース・リンクの表示

オブジェクト・ツリーからデータベース・リンクを選択し、「オブジェクトの詳細」ビューでタブにアクセスします。

データベース・リンクを参照するには:

  1. オブジェクト・ブラウザのオブジェクト・ツリーで、「データベース・リンク」を展開し、データベース・リンクを選択します。
  2. 「オブジェクトの詳細」ビューが表示され、次のタブが表示されます:
    • オブジェクトの詳細 - データベース・リンクの詳細を表示します。使用可能なアクションは次のとおりです:
      • 削除
      • テスト
      • リフレッシュ
    • シノニム - このオブジェクトのシノニムを表示します。使用可能なアクション: リフレッシュ
    • DDL - このデータベース・リンクの再作成に必要なDDLを表示します。

      使用可能なアクションは次のとおりです:

      • ダウンロード
      • リフレッシュ

3.12.3 データベース・リンクの削除

オブジェクト・ツリーからデータベース・リンクを選択して、「削除」をクリックします。

データベース・リンクを削除するには:

  1. オブジェクト・ブラウザのオブジェクト・ツリーで、「データベース・リンク」を展開し、データベース・リンクを選択します。
  2. 「オブジェクトの詳細」タブ、「削除」の順にクリックします。

    「削除」ダイアログで次のようにします:

    1. 削除 - 詳細を確認します。
    2. SQL - データベース・リンクを削除するために生成されたSQLを表示します。表示されたSQLをコピーするには、「コピー」アイコンをクリックします。
    3. 選択を確定するには、「削除」を再度クリックします。