6.14 既存ラックへのエラスティック・ノードの追加
エラスティック構成を使用して既存のラックにノードを追加できます。
Oracle Exadata Database Machineの初期エラスティック構成の実行で説明したエラスティック構成手順を使用して、新しいサーバーを既存のラックに追加することもできます。新しいサーバーと既存のサーバーはX5以上であることが必要です。この手順では、既存の設定にデータベース・サーバーおよびセルを追加する準備として、IPアドレスを新しいデータベース・サーバーおよびセルに割り当てます。この方法を使用した前の世代のラックへのX5以上のモデルのサーバーの追加はサポートされていません。
Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)によって生成されるXML構成ファイルには、既存のノードに加えて、追加する新しいノードも含まれることが必要です。
ストレージ・サーバーのみを追加する場合は、データベース・サーバーではなくストレージ・サーバーからapplyElasticConfig.sh
スクリプトを実行できます。
既存のラックに新しいサーバーを追加するための全体的なプロセスは、次のとおりです。
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Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用して新しいサーバーをラック構成に追加し、構成ファイルを生成します。
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新しいサーバーを追加しているラック内の既存のサーバーにOEDAアーカイブをダウンロードして解凍します。
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新しいサーバーをラックに取り付けます。
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ラックのOEDA構成ファイルを確認して、新しいサーバーのラック内の場所(
ulocation
)を特定します。次に例を示します:<uLocation>16</uLocation>
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ローカル・シリアル管理接続(SER MGTポート)を使用して新しいサーバー上のILOMにログインし、SPのシステムの場所を確認します。
次に例を示します:
-> show /sp/ system_location /SP Properties: system_location = ru_06 ->
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ILOM SPの場所がOEDAの場所と異なる場合、ILOM SP内の場所を変更して、OEDAILOMの値と一致させます。
ノート:
OEDAラック構成XMLファイル内に重複した場所がないことを確認してください。次のコマンドで、ILOM SPのシステムの場所を設定します。
-> set /SP/ system_location=RU16
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InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するデータベース・サーバーの場合のみ、サーバーにログインし、未使用のディスク領域を再利用します。
InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するすべてのデータベース・サーバーにソフトウェアをインストールする前に、未使用のシステム・パーティションのディスク領域を再利用する必要があります。次のコマンドを使用してディスク領域
/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaim
を再利用します。このコマンドは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。reclaimdisks.sh
はパーティションの再構成とその他にいくつかの必要な構成変更を行い、通常は1分未満で完了します。 -
OEDA構成ファイルを解凍したサーバーにログインし、
applyElasticConfig.sh
スクリプトを実行します。たとえば、OEDA ZIPファイルを
/opt/oracle.SupportTools/onecommand/linux-x64
ディレクトリに解凍した場合は、次のコマンドを使用します。# cd /opt/oracle.SupportTools/onecommand/linux-x64 # ./applyElasticConfig.sh -cf customer_name-configFile.xml
applyElasticConfig.sh
スクリプトは、新しいサーバーのネットワーク構成を実行します。新しいサーバーは、プロセスの最後に再起動されます。