6.5 配電ユニットの構成

配電ユニット(PDU)を静的IPアドレスで構成して、監視ネットワークに接続します。

PDUをネットワークに接続する前に、次の項目を確認します。

  • 静的IPアドレス
  • サブネット・マスク
  • デフォルトのゲートウェイ
  • イーサネット・ケーブル
  • Oracle SolarisまたはMicrosoft Windowsのラップトップ・コンピュータ

フル・ラックより少ないシステムでは、PDU Ethernet接続は、管理ネットワーク・スイッチの使用可能なポートを使用する場合があります。フル・ラック・システムでは、スイッチ上のすべてのポートは他のコンポーネント用に予約済のため、PDUは管理ネットワーク・スイッチに接続できません。

次の手順は、ネットワークへのPDUの構成および接続方法を示しています。

  1. PDUの電源を切断します。

  2. 電源から電源リード線を取り外します。

  3. 次に示すように、ラップトップの使用可能なネットワーク接続から未使用のLANネットワーク接続を選択します。

    • Oracle Solarisの場合:

      1. スーパーユーザーとしてログインします。

      2. dladm show-linkコマンドを使用して、未使用のイーサネット・インタフェースを検索します。

      3. ifconfig -aコマンドを使用して、使用されているインタフェースを確認します。

      4. plumbオプションとともに次のコマンドを使用して、未使用のインタフェースを追加します。

        # ifconfig interface plumb up
        

        前述のコマンドのinterfaceは、ステップ3.cで確認したネットワーク・インタフェースです。

      5. 次のコマンドを使用して、IPv4アドレスおよびネットマスクをインタフェースに割り当てます。

        # ifconfig interface IPv4_address netmask + netmask \
          broadcast broadcast up
        

        前述のコマンドのinterfaceはネットワーク・インタフェース、IPv4_addressはIPアドレス、netmaskはネットマスク・アドレス、broadcastはブロードキャスト・アドレスです。

        ノート:

        ifconfigコマンドで構成されたネットワーク・インタフェースは、システムの再起動後に存続しません。
    • Microsoft Windowsの場合:

      1. 「スタート」メニューから「設定」を選択します。

      2. 「設定」メニューから「ネットワーク接続」を選択します。

      3. 「ネットワーク接続」メニューから未使用のローカル・エリア接続を選択します。

      4. ローカル エリア接続のプロパティ・ウィンドウの「インターネット プロトコル (TCP/IP)」をダブルクリックします。インターネット・プロトコル(TCP/IP)ウィンドウが表示されます。

      5. 「次の IP アドレスを使う」を選択します。

      6. IPアドレス・フィールドにIPアドレスを入力します。デフォルトのPDUメーター・ユニット・アドレスの192.168.0.1を使用しないでください。

      7. サブネット・マスク・フィールドにIPアドレスを入力します。

      8. デフォルトのゲートウェイ・フィールドを空白のままにします。

      9. 「OK」をクリックします。

  4. PDUおよびラップトップを管理ネットワーク・スイッチの2つのポートに接続します。管理ネットワーク・スイッチを現在使用している機器の接続を一時的に解除する必要があります。

  5. PDU電源入力リード線を電源に接続します。次に示すように、1つのPDU電源入力リード線のみを接続する必要があります。

    • 1つの電源入力リード線を使用するPDUには、1つのリード線を電源に接続します。

    • 2つの電源リード線を使用するPDUには、最初の電源リード線を電源に接続します。最初の電源リード線のラベルは0です。

    • 3つの電源入力リード線を使用するPDUには、中央の電源リード線を電源に接続します。中央の電源リード線のラベルは1です。

  6. Webブラウザを使用してPDUメーター・ユニットにアクセスするには、ブラウザのアドレス行にユニットの工場出荷時のデフォルトのIPアドレス192.168.0.1を入力します。現在の測定ページが表示されます。

  7. ページの左上の「ネットワーク構成」をクリックします。

  8. PDUメーター・ユニットにadminユーザーとしてログインします。ネットワークの構成後にパスワードを変更します。

  9. 「DHCP有効」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。

  10. PDUメーター・ユニットの次のネットワーク設定を入力します。

    • IPアドレス
    • サブネット・マスク・アドレス
    • デフォルトのゲートウェイ
  11. 「送信」をクリックしてネットワーク設定を行い、PDUメーター・ユニットをリセットします。

  12. 管理ネットワーク・スイッチからPDUおよびラップトップを取り外します。

  13. 管理ネットワーク・スイッチに元から接続されていた2つのケーブルを再接続します。

  14. イーサネット・ケーブルをPDUメーター・ユニットのRJ-45イーサネット・ポートおよびネットワークに接続します。

  15. Webブラウザを使用して、PDUメーター・ユニットにログインします。ブラウザのアドレス行でPDUメーター・ユニットの静的IPアドレスを使用します。構成に成功すると、現在の測定ページが表示されます。

  16. 残りのPDU電源入力リード線を電源に接続します。