3.1.1 OEDAの使用に関する考慮事項および要件

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用する前に、この情報を確認します。

  • Oracle Exadataは、Oracle Linuxオペレーティング・システムがサーバーにインストールされた状態で出荷されます。

  • ラック接頭辞を使用して、すべてのコンポーネントのホスト名を生成します。たとえば、ラック接頭辞にdbm0を指定した場合は、次のようになります。

    • データベース・サーバーのホスト名はdbm0db01のようになります
    • ストレージ・サーバーのホスト名はdbm0cel01のようになります
    • InfiniBand Network Fabricスイッチの名前はdbm0sw-iba1のようになります
    • RoCE Network Fabricスイッチの名前はdbm0sw-rocea1のようになります。

    ノート:

    ラック接頭辞には、文字と数字を最大20文字含めることができます。空白および記号は使用できません。たとえば、感嘆符(!)、ハイフン(-)などです。

    複数のラックがある場合、各ラック接頭辞はラックを識別する一意の値にする必要があります。1台目のラックにdbm01、2台目にdbm02、3台目にdbm03といったように名前を付けることをお薦めします。

  • Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用したストレージ管理でOracle Exadataを構成する場合、使用するバックアップ方法および冗長性保護レベルによって、インストール時に作成されるOracle ASMディスク・グループのサイズの設定方法が決まります。

    • 内部バックアップを構成する場合、データベース・バックアップはデータベースのRECOディスク・グループの高速リカバリ領域のディスクに作成されます。高速リカバリ領域には、アーカイブREDOログおよびフラッシュバック・ログ・ファイルも含まれます。DATAディスク・グループとRECOディスク・グループの間のディスク領域の区分は、それぞれ40%と60%となります。

    • 外部バックアップを構成する場合、データベース・バックアップは、現在デプロイされているOracle Exadataの外部にあるディスクまたはテープ・メディアに作成されます。高速リカバリ領域には、アーカイブREDOログやフラッシュバック・ログ・ファイルなどのオブジェクトのみが含まれます。

      バックアップ用にRECOディスク・グループに追加領域を確保する必要がないため、DATAディスク・グループとRECOディスク・グループの間のディスク領域の区分は、それぞれ80%と20%になります。

  • Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用したストレージ管理でOracle Exadataを構成する場合、基幹アプリケーションに高冗長ディスク・グループを使用することをお薦めします。ディスク・グループの冗長性レベルに基づいてディスク・グループのサイズを変更するには、次のガイドラインを使用します。

    表3-1 保護レベルとディスク・グループ・コンテンツ

    DATAディスク・グループのOracle ASM冗長性レベル RECOディスク・グループのOracle ASM冗長性レベル DATAグループ・コンテンツ RECOグループ・コンテンツ

    データ・ファイル

    一時ファイル

    オンラインREDOログ

    制御ファイル

    アーカイブ・ログ

    フラッシュバック・ログ・ファイル

    標準

    データ・ファイル

    オンラインREDOログ

    制御ファイル。

    アーカイブ・ログ

    一時ファイル

    フラッシュバック・ログ・ファイル

    標準

    データ・ファイル

    一時ファイル

    オンラインREDOログ

    制御ファイル

    アーカイブ・ログ

    フラッシュバック・ログ・ファイル

    標準

    標準

    データ・ファイル

    一時ファイル

    オンラインREDOログ

    制御ファイル

    アーカイブ・ログ

    フラッシュバック・ログ・ファイル

  • Oracle Exadataを設置する際に、有効なタイムゾーン名が必要です。Oracle ExadataおよびOracle Linuxに用意されているタイムゾーン値は、タイムゾーン・データベースから取得されます。TZ環境変数を使用して、各サーバーに対して有効なタイムゾーン名を指定する必要があります。変数値は地域/場所の形式です。たとえば、America/New_Yorkは有効なTZ値であり、ESTEDTおよびUTC-4は無効な値です。

  • OEDAは、データベース・サーバー(仮想化あり/なし)、ストレージ・サーバーおよびRDMAネットワーク・ファブリックを含む、すべてのExadataコンポーネントを構成します。正しく構成するには、OEDAに次へのアクセス権が必要です。

    • データベース・サーバーのクライアントおよび管理ネットワーク・インタフェース(該当する場合はVMサーバー・ホストとVMゲストを含む)。
    • ストレージ・サーバーの管理ネットワーク・インタフェース。
    • RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチの管理ネットワーク・インタフェース。

    OEDAデプロイメント・フェーズを、必要なすべてのネットワーク・インタフェースにアクセスできるホストで実行していることを確認します。