3.7.3 Oracle Exadata Storage Serverのレスキュー後の構成

レスキューが成功した後、セルを構成する必要があります。データ・パーティションを維持した場合は、レスキュー手順の実行時にセル・ディスクが自動的にインポートされています。

  1. レスキュー手順の実行中に交換されたディスクのセル・ディスクおよびグリッド・ディスクを再作成します。
    1. 次のコマンドを使用して、交換されたディスクにのみセル・ディスクを作成します。
      # cellcli -e create celldisk all harddisk
    2. 作成した新しいセル・ディスクの名前を取得します。
    3. グリッド・ディスクのマッピングを取得します。
      cellcli -e list griddisk attributes name,offset,size

      グリッド・ディスクの属性を既存のディスクから取得します。システム・ディスク(X6以前のサーバーのスロット0またはスロット1)を交換した場合は、別のシステム・ディスクから値を取得する必要があります。グリッド・ディスクのいずれかがSPARSEグリッド・ディスクである場合は、別のスパース・ディスクからもvirtualsize属性を取得します。

      たとえば、新しいグリッド・ディスクがCD_01*およびCD_08*の場合は、次のようなコマンドを使用します。

      # cellcli -e list griddisk attributes name,cachingpolicy,offset,size,virtualsize |
      egrep '_CD_00|_CD_07'
      DATAC1_CD_00_dbm01celadm04    default    32M                  779G
      DATAC1_CD_07_dbm01celadm04    default    32M                  779G
      DBFSC1_CD_07_dbm01celadm04    default    1.0575714111328125T  33.6875G
      RECOC1_CD_00_dbm01celadm04    none       887.046875G          195.90625G
      RECOC1_CD_07_dbm01celadm04    none       887.046875G          195.90625G
      SPARSEC1_CD_00_dbm01celadm04  default    779.046875G          108G         1.0546875T
      SPARSEC1_CD_07_dbm01celadm04  default    779.046875G          108G         1.0546875T
    4. 取得した属性を使用して、新しいセル・ディスクにグリッド・ディスクを作成します。

      たとえば、CD00について、前のステップで取得した属性を使用して、CD01に次のようにグリッド・ディスクを作成します。

      # cellcli -e create griddisk DATAC1_CD_01_dbm01celadm04 celldisk=CD_01_dbm01celadm04, 
      size=779G, cachingpolicy=default
      
      # cellcli -e create griddisk SPARSEC1_CD_01_dbm01celadm04 celldisk=CD_01_dbm01celadm04, 
      size=108G, virtualsize=1.0546875T,cachingpolicy=default
      
      # cellcli -e create griddisk RECOC1_CD_01_dbm01celadm04 celldisk=CD_01_dbm01celadm04 , 
      size=195.90625G, cachingpolicy=none

      CD07について前のステップで取得した属性を使用して、CD08に次のようにグリッド・ディスクを作成します。

      # cellcli -e create griddisk DATAC1_CD_08_dbm01celadm04 celldisk=CD_08_dbm01celadm04, 
      size=779G, cachingpolicy=default
      
      # cellcli -e create griddisk SPARSEC1_CD_08_dbm01celadm04 celldisk=CD_08_dbm01celadm04, 
      size=108G, virtualsize=1.0546875T,cachingpolicy=default
      
      # cellcli -e create griddisk RECOC1_CD_08_dbm01celadm04 celldisk=CD_08_dbm01celadm04, 
      size=195.90625G, cachingpolicy=none
      
      # cellcli -e create griddisk DBFSC1_CD_08_dbm01celadm04 celldisk=CD_08_dbm01celadm04, 
      size=33.6875G, cachingpolicy=default
  2. グリッド・ディスクのステータスをチェックします。
    いずれかのグリッド・ディスクが非アクティブの場合は、そのステータスをアクティブに変更します。
    CellCLI> ALTER GRIDDISK ALL ACTIVE
  3. Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)インスタンスにログインして、各ディスク・グループのディスクをONLINEに設定します。
    SQL> ALTER DISKGROUP disk_group_name ONLINE DISKS IN FAILGROUP \
    cell_name WAIT;

    ノート:

    • ディスクがすでに強制削除されているため、コマンドが失敗する場合は、ディスクをOracle ASMディスク・グループに強制追加する必要があります。

    • グリッド・ディスクasmmodestatus属性とasmdeactivationoutcome属性は、ALTER DISKGROUP文が完了するまで正しく報告されません。

  4. ALTER CELLコマンドを使用して、セルを再構成します。

    次の例では電子メール通知を、指定した通知ポリシーに従ってストレージ・サーバー管理者に通知メッセージを送信するように構成します。

    CellCLI> ALTER CELL                                     -
               mailServer='mail_relay.example.com',            -
               smtpFromAddr='john.doe@example.com',         -
               smtpToAddr='jane.smith@example.com',         -
               notificationPolicy='critical,warning,clear', -
               notificationMethod='mail,snmp'
  5. I/Oリソース管理(IORM)プランを再作成します。
  6. メトリックしきい値を再作成します。