8.8.3 InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチ・ファームウェアのダウングレード

ファームウェアのダウングレードとは、Oracle Exadata System Software更新に付属している古いファームウェア更新を適用することです。

現在のOracle Exadata System Softwareの更新により、ダウングレードできるリリースが決まります。これはリリースごとに異なることがあり、更新前に使用していたファームウェアではない場合があります。更新先のリリースに付属している、より古いファームウェアの詳細は、パッチのREADMEファイルを参照してください。

このタスクのすべてのステップを、rootユーザーとして完了します。

  1. patchmgrコマンドに--precheckオプションを指定して実行し、スイッチのファームウェアをダウングレードする準備ができていることを確認します。

    ibswitches.lstファイルは、更新する必要があるInfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチのホスト名がすべて含まれるファイルです(1行につき1つのスイッチ)。

    # ./patchmgr --ibswitches ibswitches.lst --downgrade --ibswitch_precheck [--force] [--unkey]

    ノート:

    Oracle Exadata System Softwareリリース19.3.0以降、patchmgrコマンドでは、キーワードの前の単一ハイフンのかわりに--を使用します。

    --unkeyオプションは、終了する前に、InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチへのパスワードなしのSSHアクセスを削除します。

    --forceオプションを指定すると、InfiniBandネットワーク・ファブリック・トポロジの障害とサーバーからスイッチへの接続がオーバーライドされます。スイッチのアップグレードには影響しません。

  2. patchmgrコマンドを使用して、InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチのファームウェアをダウングレードします。
    # ./patchmgr --ibswitches ibswitches.lst --downgrade [--force] [--unkey]
  3. versionコマンドを使用して、スイッチのファームウェアがダウングレードされていることを確認します。
    # version
    
    SUN DCS 36p version: 2.1.8-1
    Build time: Sep 18 2015 10:26:47
    SP board info:
    Manufacturing Date: 2015.07.01
    Serial Number: "NCDLD0049"
    Hardware Revision: 0x0200
    Firmware Revision: 0x0000
    BIOS version: SUN0R100
    BIOS date: 06/22/2010