3.4.5.2 11.2.3.3.1より前のソフトウェア・バージョンのローリング形式でのライトバック・フラッシュ・キャッシュの有効化

ライトバック・フラッシュ・キャッシュは、ローリング形式で有効化できます。

フラッシュ・キャッシュの属性をwritethroughからwritebackに変更するには、まず、そのフラッシュ・キャッシュを削除しておく必要があります。11.2.3.3.1より前のリリースのOracle Exadata System Softwareでは、ライトバック・フラッシュ・キャッシュを有効にするときに、セル・サービスを停止するか、グリッド・ディスクを非アクティブ化する必要があります。

ライトバック・フラッシュ・キャッシュの有効化と無効化を自動化するためのシェル・スクリプトが用意されています。スクリプトおよび詳細は、My Oracle Supportノート1500257.1を参照してください。

ノート:

フラッシュ・キャッシュを削除して再作成すると、データベース操作のパフォーマンスに影響します。フラッシュ・キャッシュが再移入される間に、データベース・パフォーマンスに影響するキャッシュ・ミスがあります。

ライトバック・フラッシュ・キャッシュを使用するには、Oracle Grid InfrastructureホームおよびOracle Databaseホームをリリース11.2.0.3 BP9以上にする必要があります。Oracle Exadata System SoftwareOracle Grid InfrastructureホームおよびOracle Databaseホームの最小リリース要件は、My Oracle Supportノート888828.1を参照してください。

  1. ライトバック・フラッシュ・キャッシュを有効にする最初のセルにrootユーザーとしてログインします。
  2. フラッシュ・キャッシュが正常であり、どのフラッシュ・ディスクにも機能低下やクリティカル状態が発生していないことを確認します。
    # cellcli -e LIST FLASHCACHE detail
    
  3. セルのフラッシュ・キャッシュを削除します。
    # cellcli -e DROP FLASHCACHE
    
  4. セルのグリッド・ディスクを非アクティブ化します。
    # cellcli -e ALTER GRIDDISK ALL INACTIVE
    
  5. CELLSRVサービスを停止します。
    # cellcli -e ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV
    
  6. flashCacheMode属性をwritebackに設定します。
    # cellcli -e "ALTER CELL FLASHCACHEMODE=writeback"
    
  7. セル・サービスを再起動します。
    # cellcli -e ALTER CELL STARTUP SERVICES CELLSRV
    
  8. セルのグリッド・ディスクを再アクティブ化します。
    # cellcli -e ALTER GRIDDISK ALL ACTIVE
    
  9. フラッシュ・キャッシュを再作成します。
    # cellcli -e CREATE FLASHCACHE ALL
    
  10. セルのステータスを確認します。
    # cellcli -e LIST CELL DETAIL | grep flashCacheMode
    

    flashCacheMode属性がwritebackに設定されている必要があります。

  11. 次のセルに移る前に、次のコマンドを使用して、グリッド・ディスクasmDeactivationOutcome属性とasmModeStatus属性をチェックします。
    CellCLI> LIST GRIDDISK ATTRIBUTES name,asmdeactivationoutcome,asmmodestatus
    

    asmDeactivationOutcome属性がyesに、asmModeStatus属性がonlineになっている必要があります。

  12. 次のセルに対して前述のステップを繰り返します。