8.4.3 patchmgrの構文
patchmgrは、Oracle Exadataインフラストラクチャ・コンポーネントのソフトウェアの更新に使用されるユーティリティです。
前提条件
Patchmgrは、Oracle Linuxを実行しているOracle Exadataデータベース・サーバーまたはOracle Exadata以外のシステムである駆動システムで実行されます。これにより、中央のサーバーからpatchmgrを実行して、複数のOracle Exadataシステムを更新できます。patchmgrがOracle Exadataデータベース・サーバーから実行される場合、patchmgrに提供されるグループ・ファイルにそのデータベース・サーバーを含めることはできません。
構文
Patchmgr構文は、更新するコンポーネントによって異なりますが、一般的なpatchmgr構文は次のとおりです。
./patchmgr -component component_list_file -action required_arguments [optional_arguments]
オプション
オプション | 説明 |
---|---|
component | 更新するコンポーネントを表します。有効な値は、-cells 、-dbnodes 、-ibswitches または-roceswitches です |
component_list_file | 更新するコンポーネントのホスト名を含むテキスト・ファイル。たとえば、Oracle Exadataのストレージ・サーバーを更新(-cells を使用)する場合は、component_list_fileにストレージ・サーバーのすべてのホスト名のリストを含めます。
|
action | 実行する操作。ほとんどの場合、アクションは更新されるコンポーネントに固有です。 |
required_arguments | 特定のアクションに必要な追加引数。 |
optional_arguments | 特定のアクションに必要なオプション引数。 |
使用上のノート
- Oracle Exadata System Softwareリリース19.3以降では、オプションの先頭に
--
を付けます。このリリースより前のリリースでは、オプションの先頭に-
を付けました。 -
patchmgr
の複数の起動は、-log_dir
オプションを使用して同じソフトウェア・ディレクトリから同時に実行できます。これにより、patchmgr
は、複数のOracle Exadataシステムを同じソフトウェア・ディレクトリから同時に更新できます。 -
Patchmgrは、
root
ユーザーとしてもroot以外のユーザーとしても実行できます。patchmgr
をroot
以外のユーザーとして実行するには、-log_dir
オプションを使用する必要があります。 -
patchmgr
を実行しているユーザーは、patchmgr
が更新するサーバーまたはスイッチへのroot
レベルのSSH等価が構成されている必要があります。SSH等価は双方向である必要があります。つまり、patchmgr
を実行するユーザーは、パスワードなしでSSHを使用してroot
ユーザーとしてターゲット・サーバーまたはスイッチにアクセスできる必要があり、ターゲット・サーバーまたはスイッチのroot
ユーザーは、パスワードなしでSSHを使用して、patchmgr
を実行するユーザーとして駆動システムにアクセスできる必要があります。 -
以前のリリースでは、
dbnodeupdate.sh
ユーティリティを使用してデータベース・サーバーを更新していました。dbnodeupdate.sh
はpatchmgrと統合され、patchmgr
に置き換えられています。
- ストレージ・サーバーのpatchmgr構文
patchmgrを使用して、Oracle Exadataストレージ・サーバーのソフトウェアを更新できます。 - データベース・サーバーのpatchmgr構文
patchmgrを使用して、Oracle Exadataデータベース・サーバーのソフトウェアを更新できます。 - RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチのpatchmgr構文
patchmgrを使用して、RoCEネットワーク・ファブリック・スイッチのソフトウェアを更新できます。 - InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチのpatchmgr構文
patchmgrを使用して、InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチのソフトウェアを更新できます。 - 管理ネットワーク・スイッチのpatchmgr構文
patchmgrを使用して、Oracle Exadata Database Machine X7-2以降のシステムにある9000シリーズの管理ネットワーク・スイッチでファームウェア・アップグレードを実行できます。
親トピック: Exadata Patchmgr更新ユーティリティ