2.2.4 データベース・サーバーの配線

新しいデータベース・サーバーを設置したら、既存の機器を配線する必要があります。次の手順は、ラックの新しい機器を配線する方法を示しています。手順内のイメージは、Sun Fire X4170 M2 Oracle Database Serverを示しています。

ノート:

  • ラックの既存のケーブル接続は変更されません。

  • 青色のケーブルをOracle Database Serverに接続し、黒色のケーブルをExadata Storage Serverに接続します。これらのネットワーク・ケーブルは、NET0イーサネット・インタフェース・ポートに使用されます。

  • 一度に1つのサーバーのCMAおよび背面パネルに管理ケーブルを接続および配線します。一度に複数のサーバーをスライドしないでください。

  • ラックの下から上に順次作業してください。上部にドングル、下部に電力ケーブルを装備したCMAを介してケーブルを配線します。

  • 3本のCAT5eケーブルまたは2本のTwinAxケーブルを配線する場合は、長めのフックとループ・ストラップが必要です。

  1. CAT5eケーブル、AC電源ケーブル、USBをサーバー背面のそれぞれのポートに接続します。ドングルの平らな面がCMA内部レールに接触していることを確認します。

    図2-3 サーバーの背面のケーブル

    図2-3の説明が続きます
    「図2-3 サーバーの背面のケーブル」の説明
  2. ケーブル管理アーム(CMA)の緑色の金具を調整します。

    図2-4 ケーブル管理アーム(CMA)の金具

    図2-4の説明が続きます
    「図2-4 ケーブル管理アーム(CMA)の金具」の説明

    CMAの図内引出し線の説明

    1. コネクタA

    2. 前部スライド・バー

    3. マジックテープ・ストラップ(6)

    4. コネクタB

    5. コネクタC

    6. コネクタD

    7. スライドレール・ラッチ金具(コネクタD用)

    8. 後部スライド・バー

    9. ケーブル・カバー

    10. ケーブル・カバー

  3. CMAをサーバーに接続します。

  4. CAT5eと電源ケーブルをワイヤ・クリップで配線します。

    図2-5 ケーブル管理アームを介して配線されたケーブル

    図2-5の説明が続きます
    「図2-5 ケーブル管理アームを介して配線されたケーブル」の説明
  5. CAT5eと電源ケーブルを、曲げ半径を最小に保持しながら曲げて、CMAに通します。

  6. CAT5eと電源ケーブルがケーブル留め具の下になるようにします。

    図2-6 ケーブル留め具の下に固定されたケーブル

    図2-6の説明が続きます
    「図2-6 ケーブル留め具の下に固定されたケーブル」の説明
  7. CMAを経由してケーブルを配線し、フックとループ・ストラップの間隔が同じになるようにします。

    図2-7 等間隔のフック・アンド・ループ・ストラップで固定されたケーブル

    図2-7の説明が続きます
    「図2-7 等間隔のフック・アンド・ループ・ストラップで固定されたケーブル」の説明
  8. RDMAネットワーク・ファブリックまたはTwinAxケーブルを、最初に曲げた状態でCMAに接続します。TwinAxケーブルはデータベース・サーバーへのクライアント・アクセス用です。

    図2-8 CMAに配置されているRDMAネットワーク・ファブリックまたはTwinAxケーブル

    図2-8の説明が続きます
    「図2-8 CMAに配置されているRDMAネットワーク・ファブリックまたはTwinAxケーブル」の説明
  9. RDMAネットワーク・ファブリックまたはTwinAxケーブルを、等間隔のフック・アンド・ループ・ストラップで固定します。

    図2-9 等間隔のフック・アンド・ループ・ストラップで固定されたRDMAネットワーク・ファブリックまたはTwinAxケーブル

    図2-9の説明が続きます
    「図2-9 等間隔のフック・アンド・ループ・ストラップで固定されたRDMAネットワーク・ファブリックまたはTwinAxケーブル」の説明
  10. ファイバ・コア・ケーブルを配線します。

  11. ケーブルをCMAの緑の留め具に通して収めます。

  12. 赤のILOMケーブルをデータベース・サーバーに接続します。

  13. ネットワーク・ケーブルをOracle Database Serverに接続します。

  14. Oracle DatabaseサーバーからRDMAネットワーク・ファブリック ・スイッチにケーブルを接続します。

  15. オレンジ色のイーサネット・ケーブルをKVMスイッチに接続します。

  16. 赤と青のイーサネット・ケーブルをCiscoスイッチに接続します。

  17. 次に示すように、各サーバーのスライド・レールおよびCMAの動作を確認します。

    ノート:

    このステップは、2人の作業者で実行することをお薦めします。1人がサーバーをラックの前後に動かし、もう1人がケーブルとCMAを監視します。

    1. スライド・レールがストップに達するまで、ラックからサーバーをゆっくりと引き出します。

    2. バインドまたはねじれがないか、接続されたケーブルを検査します。

    3. CMAがスライド・レールから一杯まで伸びることを確認します。

  18. 次に示すように、サーバーをラック内に押し込みます。

    1. 2対のスライド・レール・ストップを解放します。

    2. 両方のレバーを同時に押し、サーバーをラックに向かってスライドさせます。最初の対のストップは各スライド・レールの内側(サーバーの背面パネルのすぐ後ろ)にあるレバーです。レバーにはPUSHというラベルが付いています。サーバーは、約46cm(18インチ)スライドして停止します。

    3. ケーブルおよびCMAが引っかからずに格納されることを確認します。

    4. 両方のスライド・レール・リリース・ボタンを同時に押すか引いて、両方のスライド・レールがかみ合うまでサーバーを完全にラック内に押し込みます。2番目の対のストップは、各取付け金具の前面近くにあるスライド・レール・リリース・ボタンです。

  19. ケーブルをまとめてストラップで固定します。まとめるケーブルの数は8個以下にすることをお薦めします。

  20. ケーブルが動きにくかったり引っかかったりしていないか確認するため、サーバーをスライドアウトしてから完全に押し込んでケーブル配線を確認します。

  21. 残りのサーバーにこの手順を繰り返します。

  22. 電力ケーブルを配電ユニット(PDU)に接続します。電力ケーブルを接続する前に、ブレーカ・スイッチがOFFになっていることを確認します。今回は施設のソケットに電力ケーブルを接続しないでください。

関連項目: