2.2.5 ストレージ・サーバーの配線

新しいストレージ・サーバーを設置したら、既存の機器に接続する必要があります。

次の手順は、ラックの新しい機器を配線する方法を示しています。

ノート:

  • ラックの既存のケーブル接続は変更されません。

  • 青色のケーブルをOracle Database Serverに接続し、黒色のケーブルをExadata Storage Serverに接続します。これらのネットワーク・ケーブルは、NET0イーサネット・インタフェース・ポートに使用されます。

  • 一度に1つのサーバーのCMAおよび背面パネルに管理ケーブルを接続および配線します。一度に複数のサーバーをスライドしないでください。

  • ラックの下から上に順次作業してください。

  • 3本のCAT5eケーブルまたは2本のTwinAxケーブルを配線する場合は、長めのフックとループ・ストラップが必要です。

  1. CMAをサーバーに取り付けます。

  2. フック・アンド・ループ・ストラップを通して、各ケーブルをそれぞれのポートに挿入し、次の順番でCMAにケーブルを配線します。

    1. 電源

    2. イーサネット

    3. RDMAネットワーク・ファブリック

    図2-10 サーバーの背面の電源ケーブルとネットワーク・ケーブル

    図2-10の説明が続きます
    「図2-10 サーバーの背面の電源ケーブルとネットワーク・ケーブル」の説明
  3. CMAを通してケーブルを配線し、CMAの内側と外側の両方のカーブで、フック・アンド・ループ・ストラップを使用して固定します。

    図2-11 CMAを通して配線され、フック・アンド・ループ・ストラップで固定されたケーブル

    図2-11の説明が続きます
    「図2-11 CMAを通して配線され、フック・アンド・ループ・ストラップで固定されたケーブル」の説明
  4. クロスバー・カバーを閉じて、ケーブルを真っ直ぐに固定します。

  5. 各サーバーのスライド・レールおよびCMAの動作を確認します。

    ノート:

    1人がラックへのサーバーの出入れを行い、もう1人がケーブルやCMAに目を配るというように、このステップは2人で行うことをお薦めします。

    1. スライド・レールがストップに達するまで、ラックからサーバーをゆっくりと引き出します。

    2. バインドまたはねじれがないか、接続されたケーブルを検査します。

    3. CMAがスライド・レールから一杯まで伸びることを確認します。

  6. サーバーをラック内に戻します。

    1. 2対のスライド・レール・ストップを解放します。

    2. 各スライド・レールの内側(サーバーの背面パネルのすぐ後ろ)にあるレバーを探します。「PUSH」というラベルが付いています。

    3. おおよそ46cm (18インチ)で止まるまで、両方のレバーを同時に押し、サーバーをラックに向かってスライドさせます。

    4. ケーブルおよびCMAが絡まらずに格納されることを確認します。

    5. 各取付け金具の前面近くにあるスライド・レール開放ボタンを探します。

    6. 両方のスライド・レール開放ボタンを同時に押して、両方のスライド・レールがかみ合うまでサーバーを完全にラック内にスライドさせます。

  7. ケーブルをまとめてストラップで固定します。8個以下のバンドルのRDMAネットワーク・ファブリック・ケーブルを使用することをお薦めします。

  8. 各サーバーを引き出し、完全に元に戻して、ケーブルが絡まったり引っかかったりしていないことを確認します。

  9. すべてのサーバーにこの手順を繰り返します。

  10. 電力ケーブルを配電ユニット(PDU)に接続します。電力ケーブルを接続する前に、ブレーカ・スイッチがOFFになっていることを確認します。まだ、施設のソケットに電力ケーブルを接続しないでください。