10.2.15 ハードウェアおよびソフトウェアの拡張

ハードウェアおよびソフトウェアに次の拡張が追加されています。

  • Sun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチの拡張

    • Oracle ExadataSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチは、patchmgrユーティリティを使用してローリング方式でアップグレードされます。詳細は、ローリング更新および非ローリング更新の理解を参照してください。

    • スイッチ・ソフトウェア・リリース2.1.3-4には、断続的なリンクを自動的に無効にする機能があります。InfiniBandの仕様には、リンクのビット・エラー率は1012未満にする必要があると規定されています。シンボル・エラーの数が1日当たり3546ビット・エラーまたは1時間当たり144ビット・エラーよりも多い場合、リンクは無効になります。InfiniBandスイッチのソフトウェアにはautodisableコマンドがあり、スイッチがリリース2.1.3-4にアップグレードされる場合、この機能がpatchmgrユーティリティによって自動的に有効になります。

    • 新しいスイッチのソフトウェア・リリース2.1.3-4では、2台のスイッチ、またはファブリック内の複数のスパイン・スイッチ間に不均衡な数のリンクがあるファットツリー・トポロジを作成できます。

    • サブネット・マネージャのフェイルオーバーの実行にかかる時間は、複数ラック構成でも1秒未満に削減されます。

  • パッチ・アプリケーションの拡張

    • patchmgrユーティリティには、パッチ適用の完了時の電子メール・メッセージと、ローリングおよび非ローリング・パッチ・アプリケーションのステータスを送信する機能があります。詳細は、Patchmgrの構文およびパッチ・セットを参照してください。

    • データベース・サーバーにおけるILOM/BIOS、InfiniBand HCAおよびディスク・コントローラのファームウェア・アップグレードは、Oracle LinuxおよびOracle Solarisを実行するラックでコンポーネントを交換する際に自動的に実行されます。

  • ハードウェアの堅牢性の強化

    • ハード・ディスクの不良セクターからリカバリする時間は、12倍に削減されています。

    • ハード・ドライブまたはフラッシュ・ドライブの障害状態はまれにしかブールになりません。ほとんどのドライブでは、障害が発生する前に大幅に速度が低下します。低速で断続的なドライブがより早期に検出され、ドライブがpredictive failureまたはハード障害状態になる前にOracle Exadata System Softwareにより機能が停止されます。

    • ストレージ・サーバーのILOMが応答を停止すると、管理ソフトウェアはILOMを自動的にリセットできます。

  • Oracle Solaris 11.1 (SRU 9.5.1)のサポート

    このリリースでは、データベース・サーバーでOracle Solaris 11.1 SRU 9.5.1をサポートしています。