9.1.19.2 Oracle Flex ASM

Oracle Flex ASMを使用すると、データベース・サーバーとは異なる物理サーバーでOracle ASMインスタンスを実行できます。

標準のOracle ASMクラスタ内のノードのOracle ASMインスタンスに障害が発生すると、そのノード上のすべてのデータベース・インスタンスでも障害が発生します。ただし、Oracle Flex ASM構成では、Oracle 12cデータベース・インスタンスは、別のノードの別のOracle ASMインスタンスにリモートでアクセスできるため、機能が停止することはありません。

Oracle Flex ASMを使用すると、すべての記憶域の要件を、ディスク・グループの単一のセットに統合できます。これらのすべてのディスク・グループを、単一のクラスタで実行中のOracle ASMインスタンスの小さいセットでマウントおよび管理します。カーディナリティ設定で、Oracle ASMインスタンスの数を指定できます。

Oracle Flex ASMは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)とともにデフォルトで有効になっています。Oracle Exadata Database Machineは、カーディナリティがALLに設定されて出荷されます。これは、Oracle ASMインスタンスが、使用可能なすべてのノード上で作成されるということです。詳細は、次の各項を参照してください。