9.1.3 ストレージ索引でのセット・メンバーシップ
Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0では、インメモリー形式の列指向キャッシュを使用してデータが格納されている場合、Oracle Exadata Database Machineは、ディクショナリ・エンコーディングを使用して圧縮されたこれらの列を格納します。固有値が200個より少ない列の場合、ストレージ索引は、ディクショナリの非常にコンパクトなインメモリー表現を作成し、このコンパクトな表現を使用して等価条件に基づいてディスク読取りをフィルタ処理します。この機能は、セット・メンバーシップと呼ばれます。より制限されたフィルタ処理機能が、固有値400個まで拡張されています。
たとえば、ディスクの1リージョンで米国およびカナダの顧客のリストを保持しているとします。メキシコの顧客を検索する問合せを実行する場合は、Oracle Exadata Storage Serverで、新しいセット・メンバーシップ機能を使用して、メキシコからの顧客を含まないディスク・リージョンを除外することで、問合せのパフォーマンスを向上させることができます。セット・メンバーシップ機能がない、12.2.1.1.0より前のリリースのOracle Exadata System Softwareでは、通常のストレージ索引でこれらのディスク・リージョンをフィルタ処理できません。
最小要件:
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Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2) (必要な最小ソフトウェア・バージョンは12.1.0.2.161018DBBP)または
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Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)
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バグ24521608のパッチ