7.3.12 USE_LARGE_PAGESのデフォルト値がAUTO_ONLYに
Oracle ExadataではOracle Database 19c以降、USE_LARGE_PAGES
データベース初期化パラメータのデフォルト値はAUTO_ONLY
です。この設定により、データベースでラージ・メモリー・ページ(ヒュージ・ページとも呼ばれる)を自動的に使用して、システム管理作業なしにOracle Databaseシステム・グローバル領域(SGA)を含めることができる単純なメカニズムが提供されます。
起動時にUSE_LARGE_PAGES=AUTO_ONLY
である場合、データベースによってSGAに必要なラージ・ページ数が計算され、オペレーティング・システムから動的にリクエストされます。リクエストが成功すると、データベースはラージ・メモリー・ページに含まれるSGAで起動します。オペレーティング・システムが要件を満たさない場合、データベースの起動は失敗します。
ノート:
パフォーマンスおよび安定性を最大限に高めるために、常にSGAにラージ・メモリー・ページを使用することをお薦めします。ただし、システム・メモリーが断片化されている場合や複数のデータベースが同時に起動している場合、ラージ・メモリー・ページの動的取得が失敗することがあります。したがって、USE_LARGE_PAGES
をONLY
に設定することをお薦めします。
これらの推奨事項に従って、Exadata自動化ツールを使用して作成された新しいデータベースは、デフォルトでUSE_LARGE_PAGES=ONLY
で構成されています。これには、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用して作成されたデータベースや、クラウドベースのExadataデプロイメントに(Exadata Database Serviceを使用して)作成されたデータベースが含まれます。
USE_LARGE_PAGES=ONLY
である場合、SGAを含めるために十分なラージ・ページが使用できないと、データベースの起動に失敗します。この場合、システム管理者はオペレーティング・システムを構成して、すべてのデータベースを対象にするのに十分なラージ・ページを使用できるようにする必要があります。