6.2.3.5 chservice

ソフトウェア・サービスを開始、停止、再開または無効にします。

用途

chserviceコマンドを使用すると、Exascaleソフトウェア・サービスを開始、停止、再開または無効にできます。chserviceコマンドは、1つのサービス・インスタンスに対して1つの操作しか実行できません。

構文

chservice --attributes name=service_cell[,frontend={true|false}] { --start | --stop | --restart | --disable [ --force ]}
chservice --attributes name=service_compute { --start | --stop | --restart | --disable [ --force ]}

コマンド・オプション

chserviceコマンドのオプションは、次のとおりです:

  • --attributes: 主に、操作の対象となるサーバーおよびサービスを識別します。このオプションは、オプションの属性設定の指定にも使用されます。

    • name: 操作の対象となるサーバーおよびサービスを識別します。

      Exadataストレージ・サーバー上のサービスの場合は、形式name=service_cellを使用してname属性を指定します。属性値では:

      • service: 次のいずれかの操作対象となるサービスを指定します:

        • cellsrv: コアExadataセル・サービス(CELLSRV、MSおよびRS)を指定します。

        • egs: Exascaleクラスタ・サービス(Exascaleグローバル・サービス(EGS)とも呼ばれる)を指定します。

        • ers: Exascale制御サービス(Exascale RESTfulサービス(ERS)とも呼ばれる)を指定します。

        • syseds: システム・ボールト・マネージャ・サービスを指定します。

        • usreds: ユーザー・ボールト・マネージャ・サービスを指定します。

        • bsm: ブロック・ストア・マネージャ・サービスを指定します。

        • bsw: ブロック・ストア・ワーカー・サービスを指定します。

      • cell: サービスをホストするストレージ・サーバー(cell)の名前を指定します。

        セルは名前で識別する必要があります。lscellコマンドを使用して、すべてのセル名を検出します。

      Exadataコンピュート・サーバー上のサービスの場合は、形式name=service_computeを使用してname属性を指定します。属性値では:

      • service: 次のいずれかの操作対象となるサービスを指定します:

        • egs: Exascaleクラスタ・サービス(Exascaleグローバル・サービス(EGS)とも呼ばれる)を指定します。

        • bsw: ブロック・ストア・ワーカー・サービスを指定します。

      • compute: サービスをホストするコンピュート・サーバー(dbserver)の名前を指定します。

        必要なサービスの場所に応じて、特定のコンピュート・ノード仮想マシン(VM)の名前またはExadataコンピュート・ノード・ホスト・ドメイン(KVMホストまたはDom0)のいずれかを指定します。

    • frontend: オプションで、ERSフロントエンド・サーバー・プロセスを起動するかどうかを指定します。このオプションは、ERSインスタンスを起動または再起動する場合にのみ有効です。

      ERSインスタンスでフロントエンド・サーバー・プロセスを起動にするには、frontend=trueを指定します。ERSインスタンスでフロントエンド・サーバー・プロセスを起動しないようにするには、frontend=falseを指定します。

  • 次の操作のいずれかを指定する必要もあります:
    • --start: サービスを開始します。サービスは、以前に無効になっていた場合も有効になります。

    • --stop: サービスを停止します。

    • --restart: サービスを再起動します。サービスは、以前に無効になっていた場合も有効になります。

    • --disable: サービスを無効にします。無効になったサービスは停止され、関連付けられたサーバーで自動的に再開されなくなります。

      --forceオプションを追加して、サービスをホストしているサーバーが使用できない場合でも、サービスを強制的に無効にすることもできます。このオプションは、サービスを無効にする場合にのみ適用されます。

例6-7 システム・ボールト・マネージャ・サービス(SYSEDS)の開始

この例では、システム・ボールト・マネージャ・サービスがCELL1で開始されます。

@> chservice --attributes name=syseds_CELL1 --start

例6-8 Exascale制御サービス(ERS)の再開

この例では、フロントエンドERSサーバー・プロセスとともに、CELL2でERSが再開されます。

@> chservice --attributes name=ers_CELL2,frontend=true --restart