1.2.6 ファイル
Exascaleは、Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureに関連付けられたファイルを直接格納および管理するよう最適化されています。
Oracle DatabaseまたはOracle Grid Infrastructureによってボールト内にファイルが作成されると、Exascaleはファイル・タイプを自動的に認識します。ファイル・タイプに関連付けられたテンプレートを使用して、Exascaleは、適切なファイル・ストレージ属性を自動的に適用します。このプロセスにより、ファイルを格納するストレージ・プールが間接的に決定されます。
Exascaleコマンドライン(ESCLI)のmkfile
コマンドを使用して、ファイルを作成することもできます。つまり、ファイル・ストレージ属性を明示的に設定することも、ファイル・タイプを指定したり、特定のテンプレートを適用してファイル・ストレージ属性に影響を与えることもできます。その後、ESCLI putfile
コマンドを使用して、ファイルの内容をExascaleにコピーできます。
領域効率を最大化するために、ストレージ領域はファイルの内容が書き込まれる際にのみ物理的にマテリアライズされます。たとえば、ESCLI mkfile
コマンドを使用してファイルを作成した場合、ファイルは、指定したファイル・サイズに関係なく、最初は物理ストレージ領域を消費しません。ファイルが物理ストレージ領域を消費するのは、データが書き込まれるときのみです。
厳密には、Exascaleボールト内に任意のタイプのファイルを格納できます。ただし、Exascaleは、一般に通常ファイルよりもはるかに大きいOracle Databaseファイルを管理するよう最適化されています。通常ファイルを最適に格納および管理するには、Exascaleでブロック・ボリュームを定義し、ボリュームをサーバーにアタッチしてから、ボリューム・アタッチメントを使用してファイル・システムをサポートします。「Exascaleブロック・ストア」を参照してください。
関連トピック
親トピック: Exascaleのコンポーネントおよび概念