1.2.5 ボールト

Exascaleボールトは、Exascaleストレージ・プールによって提供される物理リソースを使用する論理ストレージ・コンテナです。各ボールトは、少なくとも1つのストレージ・プールに関連付けられます。最大で、1つのボールトは、ストレージ・メディアのタイプごとに1つのストレージ・プール(1つのHCストレージ・プールと1つのEFストレージ・プール)に関連付けることができます。

デフォルトでは、ボールトは基礎となるすべてのストレージ・プール・リソースを使用できます。ただし、Exascale管理者は、各ボールトに関連付けられた領域、I/Oリソース(1秒当たりのI/O数(IOPS))およびキャッシュ・リソースの量を制限できます。

エンドユーザーおよびOracle Databaseには、ボールトは、ファイルを含む最上位ディレクトリのように表示されます。Exascaleでは、ボールト名をアットマーク(@)文字で始める表記規則を使用します。たとえば、@MYVAULTです。したがって、完全修飾Exascaleファイル・パスは常にアットマーク(@)およびボールト名で始まり、その後に残りのファイル・パスが続きます。たとえば、@MYVAULT/myexample/myfilenameです。

Exascaleボールトは厳密なデータ分離を容易にし、データが特定のユーザーに分離され、他のデータおよびユーザーから切り離されることを保証します。ボールトとその内容は、適切な権限のないユーザーには表示されません。適切な権限がない場合、両方のボールトからのデータが同じ基礎となるストレージ・プールにわたってストライプ化されていても、一方のボールトのユーザーは他方のボールトを表示できません。

関連トピック