2.2.1.6 サービスの停止

Exascaleシステム・コンポーネントは、一連のソフトウェア・サービスを使用して実装されます。

通常、Exascaleクラスタには、必要なExascaleソフトウェア・サービスが自動的に含まれます。ただし、Exascale管理者は、ソフトウェア・サービス・インスタンスの停止が必要になる場合があります。

ノート:

デフォルトでは、Exascaleは自動サービス配置を使用して、必要なストレージ・サービスがExascaleクラスタ全体で確実に使用できるようにします。したがって、ソフトウェア・サービス・インスタンスを手動で停止した場合(後述)、代替サービス・インスタンスは別のノードで自動的に起動されます(可能な場合)。

Exascaleサービスを停止するには、ESCLI chserviceコマンドを--stopオプションとともに使用します。

実行されていないサービスを停止するコマンドを発行すると、コマンドは正常に完了しますが、効果はありません。

  • Exadataストレージ・サーバーでExascaleサービスを停止するには、コマンド構文は次のとおりです:

    @> chservice --attributes name=service_cell --stop

    Exadataストレージ・サーバーで停止するサービス・インスタンスを特定するには、形式name=service_cellを使用してname属性を指定します。

    属性値では:

    • service: 次のいずれかの操作対象となるサービスを指定します:

      • cellsrv: コアExadataセル・サービス(CELLSRV、MSおよびRS)を指定します。

      • egs: Exascaleクラスタ・サービス(Exascaleグローバル・サービス(EGS)とも呼ばれる)を指定します。

      • ers: Exascale制御サービス(Exascale RESTfulサービス(ERS)とも呼ばれる)を指定します。

      • syseds: システム・ボールト・マネージャ・サービスを指定します。

      • usreds: ユーザー・ボールト・マネージャ・サービスを指定します。

      • bsm: ブロック・ストア・マネージャ・サービスを指定します。

      • bsw: ブロック・ストア・ワーカー・サービスを指定します。

    • cell: サービスをホストするストレージ・サーバー(cell)の名前を指定します。

      セルは名前で識別する必要があります。lscellコマンドを使用して、すべてのセル名を検出します。

  • Exadataコンピュート・サーバーでExascaleサービスを停止するには、コマンド構文は次のとおりです:

    @> chservice --attributes name=service_compute --stop

    Exadataコンピュート・サーバーで停止するサービス・インスタンスを特定するには、形式name=service_computeを使用してname属性を指定します。

    属性値では:

    • service: 次のいずれかの操作対象となるサービスを指定します:

      • egs: Exascaleクラスタ・サービス(Exascaleグローバル・サービス(EGS)とも呼ばれる)を指定します。

      • bsw: ブロック・ストア・ワーカー・サービスを指定します。

    • compute: サービスをホストするコンピュート・サーバー(dbserver)の名前を指定します。

      必要なサービスの場所に応じて、特定のコンピュート・ノード仮想マシン(VM)の名前またはExadataコンピュート・ノード・ホスト・ドメイン(KVMホストまたはDom0)のいずれかを指定します。