2.2.1.7 サービスの開始
Exascaleシステム・コンポーネントは、一連のソフトウェア・サービスを使用して実装されます。
通常、Exascaleクラスタには、必要なExascaleソフトウェア・サービスが自動的に含まれます。ただし、Exascale管理者は、ソフトウェア・サービス・インスタンスの起動が必要になる場合があります。
Exascaleサービスを開始するには、ESCLI chservice
コマンドを--start
オプションとともに使用します。
すでに実行されているサービスを開始するコマンドを発行すると、コマンドは正常に完了しますが、効果はありません。
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Exadataストレージ・サーバーでExascaleサービスを開始するには、コマンド構文は次のとおりです:
@> chservice --attributes name=service_cell --start
Exadataストレージ・サーバーで起動するサービス・インスタンスを特定するには、形式
name=service_cell
を使用してname
属性を指定します。属性値では:
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service: 次のいずれかの操作対象となるサービスを指定します:
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cellsrv
: コアExadataセル・サービス(CELLSRV、MSおよびRS)を指定します。 -
egs
: Exascaleクラスタ・サービス(Exascaleグローバル・サービス(EGS)とも呼ばれる)を指定します。 -
ers
: Exascale制御サービス(Exascale RESTfulサービス(ERS)とも呼ばれる)を指定します。 -
syseds
: システム・ボールト・マネージャ・サービスを指定します。 -
usreds
: ユーザー・ボールト・マネージャ・サービスを指定します。 -
bsm
: ブロック・ストア・マネージャ・サービスを指定します。 -
bsw
: ブロック・ストア・ワーカー・サービスを指定します。
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cell: サービスをホストするストレージ・サーバー(
cell
)の名前を指定します。セルは名前で識別する必要があります。
lscell
コマンドを使用して、すべてのセル名を検出します。
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Exadataコンピュート・サーバーでExascaleサービスを開始するには、コマンド構文は次のとおりです:
@> chservice --attributes name=service_compute --start
Exadataコンピュート・サーバーで起動するサービス・インスタンスを特定するには、形式
name=service_compute
を使用してname
属性を指定します。属性値では:
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service: 次のいずれかの操作対象となるサービスを指定します:
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egs
: Exascaleクラスタ・サービス(Exascaleグローバル・サービス(EGS)とも呼ばれる)を指定します。 -
bsw
: ブロック・ストア・ワーカー・サービスを指定します。
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compute: サービスをホストするコンピュート・サーバー(
dbserver
)の名前を指定します。必要なサービスの場所に応じて、特定のコンピュート・ノード仮想マシン(VM)の名前またはExadataコンピュート・ノード・ホスト・ドメイン(KVMホストまたはDom0)のいずれかを指定します。
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親トピック: Exascaleサービスの管理