2.1.1.2.1 Exascaleストレージ構成
このトピックでは、システム・デプロイメント時に作成されるExascaleストレージ・オブジェクトについて説明します。
システム・デプロイメント時に、OEDA Web UIのExascaleページで定義されたExascaleクラスタごとに1つのExascaleストレージ・プールが作成されます:
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ストレージ・プールでは、Exascaleページで指定した「ストレージ・プール名」およびサイズ設定の詳細(「ストレージ・プール・サイズ」および「ストレージ・プール・サイズ・タイプ」)が使用されます。
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ストレージ・プールは、選択したセル・リストで指定したExadataストレージ・サーバーにまたがります。
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ストレージ・プールのメディア・タイプは、使用中のExadataストレージ・サーバーのタイプから導出されます。たとえば、
HC
ストレージ・プールは大容量(HC) Exadataストレージ・サーバーに作成されます。 -
ストレージ・プールをサポートするために、Exadataストレージ・サーバーの各プライマリ・ストレージ・デバイスにExascaleプール・ディスクが作成されます。各プール・ディスクのサイズは、Exascaleページで指定したストレージ・プール全体のサイズの割合として均一に設定されます。
また、Exascaleボールトは、OEDA Web UIのクラスタの定義ページおよびデータベースの作成ページで指定した定義に従って作成されます。
Exascaleストレージを使用するために、クラスタの定義ページの各コンピュート・クラスタ(データベース・サーバー・クラスタまたはVMクラスタ)はExascaleクラスタに関連付けられます。Exascaleクラスタでは、複数のコンピュート・クラスタをサポートできます。ただし、各コンピュート・クラスタには、Oracle Grid Infrastructure共有クラスタウェア・ファイル(Oracle Cluster Registryおよび投票ディスク)を格納するための個別のボールトが必要です。その結果、Exascale対応のコンピュート・クラスタごとに1つのボールトが作成されます。
次に、Exascale対応のコンピュート・クラスタで定義するデータベースごとに、データベースの作成ページの使用可能なボールト・リストを使用して、以前に定義したボールトにOracle Databaseファイル(データファイル、制御ファイル、ログ・ファイルなど)を配置できます。または、新規Vaultの追加ボタンを使用して、Oracle Databaseファイルを格納する新しいボールトを定義できます。
デプロイメント時、作成される各ボールトでは、OEDA Web UIで指定した「ボールト名」が使用されます。対応する「ボールト・サイズ」が、基礎となるストレージ・プール・メディア・タイプに関連付けられたボールト領域プロビジョニング属性に適用されます。たとえば、HC
ストレージ・プールを含むExascaleクラスタにボールトが作成される場合、spaceProvHC
ボールト属性は「ボールト・サイズ」に設定されます。
親トピック: Exascaleデプロイメント後の設定