9.7.1.1 グリッド・ディスクの物理サイズの計算
次の式を使用して、スパースASMディスク・グループ用に確保する物理領域の合計を推計できます。
Total physical space = (SUM(size of all test masters in the sparse ASM disk group) + SUM(approximate size of all updates to the snapshot databases)) * ASM Redundancy
この式では、ASM冗長性はエクステントのASMミラー化を考慮に入れています。Exadataでは、ASM冗長性を標準冗長性(エクステントを二重にミラー化)または高冗長性(エクステントを三重にミラー化)に設定する必要があります。スパースASMディスク・グループが標準冗長性を使用する場合は、2倍の領域が使用されると考えます。高冗長性を使用する場合は、3倍の領域が使用されると考えます。
たとえば、スパースASMディスク・グループ内に2つのテスト・マスターが必要で、このディスク・グループを合計容量500GB (それぞれ250GB)の標準冗長性で作成するとします。さらに、各テスト・マスターに対して5個のExadataスナップショットが生成され、各スナップショットがブロックの20%を変更すると推定した場合、必要となる合計物理領域は次のように計算されます。
Space for 2 test masters: 2 * 250 GB = 500 GB Space for 5 snapshots per test master, for a total of 10 snapshots: 10 * 250 GB * 20% = 500 GB Subtotal 1000 GB Normal redundancy: 2 * 1000 GB = 2000 GB
この値をディスク数で割って、各ディスクのsize
パラメータを決定します。ASMグリッド・ディスクは、16MBごとの境界で割り当てる必要があります。各グリッド・ディスクのMBのsize
パラメータが16で均等に分割できない場合は、16MB境界に合うように調整します。
複数のプロジェクトや複数の反復で使用するために余分な領域を確保しておく必要があることに注意してください。
また、ディスクのリバランス操作に対応するには、スナップショットおよびテスト・マスターに使用される領域の上に15%の領域クッションを追加する必要があります。
親トピック: スパース・グリッド・ディスクの作成