9.2.5 階層型スナップショット・データベース

階層型スナップショットを使用すると、他のスナップショット・データベースからスナップショット・データベースを作成できます。

Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0では、階層型スナップショットが導入されました。スナップショット・データベースで作業しているときに、追加変更を加える前にコピーを保存する場合は、階層型スナップショットの使用が必要になることがあります。

階層内で許可されるレベルの数に制限は設定されていませんが、パフォーマンスと管理にかかわる理由から、現実的には10レベルに制限することをお薦めします。

図9-8 階層型スナップショット・データベース

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「図9-8 階層型スナップショット・データベース」の説明

スナップショット・データベースは、データのその親のブロックを指します。スナップショット・データベースに変更を加えると、スナップショット・データベースは変更されたデータに新しいブロックを割り当てます。データが変更されていない場合、スナップショットは親のブロックを指します。元のテスト・マスターから枝分かれした複数のレベルのスナップショットは、作成元のスナップショット・データベースを起点としたツリーを上に移動して、そのデータを取得します。

図9-9 階層型スナップショット・データベースでのブロックの割当て

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「図9-9 階層型スナップショット・データベースでのブロックの割当て」の説明

別のスナップショット・データベースからスナップショット・データベースを取得して、親スナップショット・データベースに変更を加える場合は、そのスナップショット・データベースに依存するすべてのスナップショット・データベースを削除する必要があります。子スナップショットが親スナップショットから作成されると、親スナップショット・データベースは読取り専用になります。親スナップショットに再度書き込む場合は、すべての子スナップショットを削除する必要があります。